「美波!遅い!」
『ごめーん!』
「何かあったの?」
『別に何も…!』
ごめん。
嘘。
「慎~美波来たよ!」
「了解!遅いぞ美波…」
『ご、ごめん!』
「…」
『ほんとにごめんなさい…』
「あ、いやそう言うことじゃなくて…」
『??』
「ま、まぁ皆揃ったし、どこか行く?」
「俺お腹へったわ~」
「私も~!」
「じゃあコンビニ行くか!」
「お、ナイスアイデア!」
「ね、美波は何か買う?」
『私はお菓子買おっかな~笑』
「じゃあ私も買おっと!笑」
え。
嘘。
『ヤバイ。お財布忘れた…。』
「え、あ、貸すよ?」
『大丈夫だよ!気にしないで!』
「二人で食べれるもの…」
「美波!お財布忘れたんだって?」
(慎君…!)
『そ、そうなの…』
「じゃあ二人で食べれるも買うよ!」
『え、大丈夫だよ?』
「良いの良いの、返事は?」
『は、はい…』
「ん。」
その後私達は公園へ移動し
暗くなってきた頃…_。
「私帰るわ~」
「俺もー」
『じゃあ私も…』
「美波!送るよ?」
(慎君…)
『え、ほんとに大丈夫!』
「送るから。」
『あ、ありがと…』
-帰り道-
「俺マジでこのクラスで良かったわ。」
『ほんとに…ね。』
「俺…」
「美波!危ない!」
ガッシャァァン
「美波!大丈夫?」
「みぃな!大丈夫か?」
『え… あ、うん。』
『え!? まーくん…』
「ごめん。てかお前彼氏いたの?」
『彼氏じゃ…ない。』
「あ、そ。」
「ねぇ美波。アイツ誰?」
『えーと…』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。