第3話

彼らの元へ
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2021/03/27 04:06
✱   ✱   ✱   ✱

rd「…わ……あいつの言った通り本当に外だ…」

あいつからは『目を閉じておいてくれたら外に出しておこう。』とだけ言われていたので、本当に外に出れていることにとても驚いた。

優しく暖かい春風が頬を撫でる。
ずっと闇の中で過ごしてたため光がとても眩しい。すると視界をゆっくりと横切るものが見えた。


rd「…桜…そっか…今は春なのか…」

そうつぶやき数年ぶりの世界を目に焼き付けていると声が聞こえてきて、咄嗟に近くの電柱に隠れてしまう。いや、それで良かったのだろう。その声の主が誰なのか分かった瞬間目が熱くなった。

???「この辺で不審者がいたっていう通報が来たんやけどな…移動したか?」

困ったように喋る男性。この声は……

「tntn……………」

そうだ。その声の主とは警察官になった桃瀬豚平である。久しぶりの生徒の声に涙がつたいかけた時tntnが誰かを呼んだ

tn「あっ!先輩!!お久しぶりです!先輩がいるということはこの間のあそこの通り魔の事件ですか?」

????「おー!!豚平くんじゃない!そうなんだよー豚平くんは?」
tn「不審者がいたと言う通報が来たので駆けつけた感じです。」
????「wwwすっかり警察官になったねええ!!」

rd「…………天…乃…?」

そこには豚平の警察官の先輩となった幼馴染の姿があった。

rd「あいつちゃんとやってんだなw」

昔から危なかっしかったためこうしてしっかり先輩をしている姿を見れてとても安心する。

2人の姿を見つめ 安心した次の瞬間目の前が光で包まれた

rd「うっ……!」

光がやんだのか確認をしようと目を開けると
先程いた場所とは違う場所へと移動していた。
ここは…住宅街……?
少し困惑しているとまた声が聞こえてくる。

??「は?!ゾムトワール伯爵との契約に?!?!
ちょ、どういうことや?!もう1回説明してや!!」

住宅の堀からちらっと除くと声がとてもでかい電話をしている金髪の男性。捏島孝行がいた。


rd「……w knsm wあいつはマジでなんにも変わらないなあwwwそれに」

kn「分かった!今すぐそっち行くわ!!」

電話を切ったknsmの顔はとてもやる気に満ち溢れていた

rd「仕事大変そうだけどあいつなら大丈夫そうだなw」

そう呟くとまた光に包まれる。
次に目を開くとそこは先程とはまた別の住宅街の中だった。

??「で、ですでね。そうです!うちのこれをやるとこうなんですよ!!!!」

なんとも胡散臭い会話が聞こえてくる。
これは声を聞かずとも誰なのか分かった

rd「……wwwあいつwしぶとく生きてんなあw」

会話だけで察された人物とは、無駄に高そうな服を着ている男性。鬱島大がいた。

ut「さて…この家は買ってくれそうやな…まぁ、こんな胡散臭い仕事もあと少しや。やってることはあれやけど今回の仕事が終わったらやめてkrr先生と世界を旅すんや!最後くらい頑張るか…!!」
※がんばってはいけません


正直一番驚いた。あの頃からだと完全に奈落の人生を歩みそうと思ってたのに結構しっかり生きているのについ笑みがこぼれる。

rd「一番あいつ不安だったけどそうか、やりたい事を見つけたか。これなら安心だわ」


そう言いながら目を閉じる。そして光が猿山をまた包み包みこんでいく。

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