朝
横を見ると先生はいなかった
私は不安になってリビングに行った
そしたら
1枚の紙が置いてあった
いつも通り朝の用意をして
玄関を出て鍵を閉める
その時…
廉side
嘘ばっかり…
あなたがLINEでしんどいって言ってたから
家行ったろって思って
インターホン押しても出てこやんくて
ドアノブ握ったら鍵がかかってなかった
怖いながらも開けたら
男性用の革靴があった…
誰連れ込んでんの?
めっちゃ気になった
それで恐る恐る部屋入ったら
なんか声が聞こえて…
あなたの部屋にたどり着いた
ほんなら、あなたと誰かが
やってた…/////
そいつ誰や!と思って
止めようと思ったら
あなたが
『海人先生ッ』
って言っとった
は?なんで?なんで?
なんで先生とあなたがやってんの?
俺は、写真を撮った
こんなん教師と生徒の関係やのに
先生何してんの!?
もちろん写真なんかとったら
あかんと思った
けど…これはあかんことや
だから、あなたに話を聞こうと思ったけど
しんどいって言い訳ばっかり
だから俺は、今日
海人先生に
放課後
どういうことか聞いたんねん
昨日のこと知ってんねんから
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!