道枝side
あなたが亡くなって6年が過ぎようとしています。
子供も6歳になりました。
今年の春から小学1年生です。
天国にいるあなた?
見えとる?
僕1人じゃないけど、周りの人の力も借りながら
ここまで育てられたよ。
あの日、あなたが命懸けで残してくれた宝物。
僕は必死に守ってるよ。
ありがとう、
たったその一言も言わせずに
旅立ったこと、
もう一緒にステージに立てへんこと、
すーごく恨んでんで。
あと、今度、入学式に
メンバーみんなで行くよ。
上から見とってね。
僕たち守ってね。
あと数十年、僕はそっちに行けへんけど、
寂しくない?
数十年後、僕がそっちに行った時は
また愛し合おうね、
下では作れなかった思い出、
上の世界で作ろな、
今はまだもうちょっと下で
頑張らせてね。
あなた?
ありがとう。
ずっと大好きやよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。