道枝side
きっと、計り知れない
辛い思いをして赤ちゃんを産んでくれたあなたに
せめて、ありがとうって
伝えたかったのに…
道枝「あなた?赤ちゃん産んでくれて、ありが…」
あなた「ガクガクガク」
いきなり震えだして、
なんかの機械が
ピコンピコン言い出しました、
道枝「…え?あなた?あなた?」
看護師さん「ちょっと旦那さん外出ましょうか、」
先生「挿管しよう、7ミリください…」
え、
ろくに感謝も伝えられてないんやけど…?
起きてや、
赤ちゃん見たってや、
あなたが産んでくれたんやで?
1回くらい顔見せてやってや?
なぁ、あなた?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。