今回は久しぶりのSINとなっております!!
とある休日のお2人
🐭side
朝起きると、顔面国宝級のイケメンが
ベッドサイドに黒のエプロン姿で座ってて、優しいその甘い声で名前を呼ばれて朝を迎える
こんな状況を、きっとみんなは一生味わえないんだろうな。
へへっ…だってこの人は俺だけのもんだからな
この季節になると、ソウルの朝はぐっと冷え込む
顎先まで布団に埋まっている俺は、僅かな隙間からひょんの袖を引っ張る
えぇ〜なんて、めんどくさそうな声を出しておきながら、まんざらでもないような表情を浮かべるひょん
そしてもそもそとベッドに入ってくるんだ
お互いの体がフィットする感じ
まるでパズルのピースみたいに、カチッと。それはもう気持ちいいくらいに
ひょんの体温が好き
あったかくて、ぽかぽかしてる
俺はどちらかと言うと体温が低い方だから、出来ることならいつもヒョンにくっついていたい
そんなことしたら、このひょんは俺の事めんどくさい奴って思うかな
それとも、可愛いって思ってくれんのかな、…
ふわふわと頭を撫でられる
やっぱりひょんの手は魔法の手だと思う
だって、他のやつに撫でられてもなんとも感じないのに
ひょんにされると、もっともっと…って思うんだ
なんでだろう。不思議だな
とびきり美味しいよ、なんてそんなかっこいい顔で言われたら
あぁ、食べたいかもって思っちゃうじゃん
ひょんの言葉も、きっと魔法なんだよ
だって俺、ひょんが言うことは全部本当になると思うし、ひょんがそうだって言ったらそうなんだよ
ひょんができるって言ったことは必ずできるし、ひょんがこの世界の中心なんだよ
あ、ちがうか。俺の世界の中心だわ
ふふって、ひょんが笑ってる声がする
あー、まってまって今起きるから
あんまりにもひょんと抱き合って寝るのが良さすぎて、また夢の世界に行きそうになる
ああ、だめだな…やっぱひょんといると俺ってだめな人間になっちゃうよ
ふにふにと頬をつねられる
その後に、ちゅっちゅっとキスをされる
口にして欲しい…あ、でも寝起きだからやだな
こーゆー時にふと、俺はやっぱり乙女なんだなって思う
もう付き合って何年も経ってるのに、
やっぱりひょんに見られる姿はいつだって完璧でありたいと思ってる
恋してる人間は、誰だってそう思うだろ?
そして俺はまた、夢の世界へと意識を手放した
🐹side
なんなのこの子?!
最後うっすら目を開けて、なんか囁いたと思えば「さらんへ」だってぇ?!!
普段は言わないくせに、こーゆー時だけ言う…
可愛く微笑んじゃったりして…
もう、まったく、、困った猫ちゃんだこと。
次こそは唇にキスをして、抱きしめて眠った。
🐹🐭
(またこんな夜おっそくに出しても見て貰えないだろうけど連続投稿しちゃう!!)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。