第192話

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2022/12/31 12:00

















🐰side



テヒョン
テヒョン
ぐがぁ…!
ジョングク
ジョングク
ん、なあに
テヒョン
テヒョン
あれ、見て!!








ホテルを出てジミニヒョンたちと別れた俺たちは、大きな公園へやってきた



どうして別行動にしたのかって?

そこは言わなくてもわかるでしょ、テヒョンアと2人きりになりたかったの


テヒョン
テヒョン
うさぎと、くま!!




公園の中心にある大きなオブジェ

それはうさぎとくまがふたつ並んでいるもの




見つけた途端、走り出したテヒョンアを

慌てて後ろから追いかける




実はあのオブジェ、俺が特別に用意したんだ

なんてったってテヒョンアの誕生日だからね、予算は上限なしで用意したんだ



テヒョンアの誕生日に何かしてあげたいと思っていたけど

プレゼントをあげたり、高級レストランに行ったり…大抵の事は全てやってしまった


そこで今回、こんなサプライズを用意してみた



まぁ、あっちの時間ではまだ誕生日じゃないんだけどね

この旅行に合わせて急いで用意させたんだ


さすが、なんでもできるな俺って





ジョングク
ジョングク
テヒョンア、そんなに走ったら危ないよ!



転ばないか、ヒヤヒヤしていると

突然ピタッと動きを止めて、俺の方へ振り返った




テヒョン
テヒョン
ぐが!!!!
ジョングク
ジョングク
うん?
テヒョン
テヒョン
あそこに、僕の名前がある!!




テヒョンアの手をぎゅっと握って、引き寄せる




テヒョン
テヒョン
ぐが…?
ジョングク
ジョングク
テヒョンア、生まれてきてくれてありがとう




テヒョンアは大きく目を開いて、びっくりしているみたい


そうだよね、急にこんな事言われたらビックリするよ

でもこれは俺が心から思っている事なんだ




ジョングク
ジョングク
今まで、色んな事があったね



本当に、俺たちは沢山のことを乗り越えてきたと思う


もうだめだって思ったことも、一度や2度じゃない



ジョングク
ジョングク
でもねテヒョンア…どんな事があってもこれだけは変わらない。貴方を愛してる
テヒョン
テヒョン
ぐが、
ジョングク
ジョングク
俺は貴方の隣にいるから、息ができるんだって気づいたんだ





膝を着いて、ポケットから箱を出す




ジョングク
ジョングク
テヒョンア、俺と結婚してください




お願い、どうかテヒョンアの残りの人生を俺と歩んで欲しい

俺ってどこまで独占欲が強いのかな…

たまにね、他の誰かがこの座を狙ってるんじゃないかって怖くなるんだ


だから、この指輪で周りに見せつけてほしい



キムテヒョンが、一体誰のものなのかを








テヒョン
テヒョン
グガ、…僕で、いいの?



俺を見つめるテヒョンアの瞳に、うるうると涙がたまってくる


信じられないって顔してるね。でも信じて、テヒョンア以外に有り得ないから



ジョングク
ジョングク
何言ってるの、テヒョンアだからいいんだよ
テヒョン
テヒョン
でも僕、ワガママだし料理も下手で掃除も出来ないし、…後悔するかもよ
ジョングク
ジョングク
しないよ、俺のキムテヒョン愛ってすごいんだから
テヒョン
テヒョン
ぼ、僕…ぐがを、愛することしかできない。それ以外だ、だめだめなんだよ…?
ジョングク
ジョングク
テヒョンアは俺の隣で、俺を愛してるだけでいいよ





ぐすぐす、子供のように泣き出した



何も心配いらないよ、テヒョンア

テヒョンアはただ幸せになることだけ考えてくれればそれでいいんだ


他のことは全部、全部俺がやるからさ




ジョングク
ジョングク
テヒョンア、愛してる
テヒョン
テヒョン
じょ、ぐが…っ、僕も、あいしてるぅっ
ジョングク
ジョングク
結婚してくれる?
テヒョン
テヒョン
うん、うんっ




大きな公園の中心、うさぎとくまのオブジェの前

テヒョンアをぎゅっと抱きしめた


そして、俺たちは夫婦になった












テヒョン
テヒョン
幸せに、してね…?
ジョングク
ジョングク
幸せにする自信しかないよ




まだ泣いているテヒョンアの頬に手を添えて、ちゅっとキスをする


周りの人達はおめでとう、と声を上げ拍手をしてくれた




ジョングク
ジョングク
愛してる
テヒョン
テヒョン
もっと、愛してね
ジョングク
ジョングク
まかせて、もういいってくらい愛すから
























🐰🐻



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