🐻side
ジミナやヒョン達には申し訳ないけど、飛行機に飛び乗って韓国へ帰ってきました
そしてお家へ着いたのが、…多分10分前くらい
だけど僕たちはまだ玄関にいます
長いフライト時間で、ぐがも疲れてるはずなのに
家に入った瞬間壁に押し付けられて、唇を塞がれた
ぐがに骨の髄まで惚れちゃってる僕は、もちろんそれを拒むことなんか絶対にしない
しないというよりも、できないの方が正しいかもしれない
逆にすんなりと受け入れて、もっともっと…って、その先を望む始末
耳元でそう囁かれ、ぶるるっと体が震えた
ぐがの声は僕をぐちゃぐちゃにするんだ
そしてこれでもかってくらい、甘い甘い笑顔で僕に笑いかけて
トロトロ溶かされていく
ひょいっと抱き上げられ、咄嗟にぐがの首に手を回す
どこに連れていかれるんだろう
リビングかな…あ、もしかしたらこのままベッドかも
あぁ、でも先にお風呂に入りたかったな
ぐがの前ではいつでも一番の状態でいたいから
そんな事を考えながら、ぐがの目をぼぅっと見つめていた
ちゅっと、一瞬だけ触れるキス
さっきまで深いキスをしていたからか、少し物足りなく感じてしまった
だけど自分からキスをするのはなんだか恥ずかしくて、首元に顔をうずめた
まだ寝たくないの
だって、今日は特別な日なんだよ?
ぐがが、僕にプロポーズしてくれた日
それなのに、何もしないまま寝るだなんて勿体ないと思わない?
僕が今できる精一杯のわがまま、聞いてくれる?
🐰🐻
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!