🐰side
外へ出るために、まずは着替えようという話になって
突然始まったテヒョンアによるファッションショー
家から大量の服を持ってきたテヒョンは
行きの飛行機で楽しそうに、どんな服を着るのか話してくれた
だけどまさか目の前でファッションショーが見れるとは…!
この上ない幸せ…キャリーを5つも持ってきた価値があったよ
パッと目を開けると、そこにいたのは美しい天使…
俺の愛するテヒョンアがいた
知らぬ間にテヒョンアに伸びていた手は、テヒョンアに触れることなく叩いて落とされた
腰に手を当て、ぷくっと頬を膨らませているテヒョンア
あぁ、可愛い…今すぐ一緒にベッドへ……
じゃ、なくて
服を見るんだった、服を
もう、俺ったら馬鹿だなぁ
せっかくテヒョンアが生ファッションショーを目の前で披露してくれているのに
服を見ないで、テヒョンアの顔に集中しちゃうなんて…
テヒョンアのことが大好き過ぎて、他にはなーんにも目に入らなかったよ
どこかが気に入らなかったのか
本人からは微妙な反応が返ってきた
真っ白なシルクのシャツは、テヒョンアにぴったりだと思うんだけどなぁ
なによりテヒョンアは顔がいいから何を着たとしても結局、様になるんだ
そばまで行って、ぐいっと腰を引き寄せる
うーっと唇と突き出して、俺を上目遣いで見つめるテヒョンア
ふるふる、と力なく首を振って
俺から一歩離れようとするテヒョンア
もう一度自分の方へ引き寄せて、ちゅっとキスをした
………。
うむ、まあそこは否定しないでおこう
そうして結局その日は、ホテルから一歩も出ることはなかった
ご飯も全て、ルームサービスを頼みました
何がもう一回なのかは、ご想像におまかせしますね
🐰🐻
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!