××side
上手くいった。
ここまでできるとは正直思ってもいなかったが、
言ってみれば最高の結果に終わったのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
コンビニでヌナに会ったとき。
そんなつもりはさらさらなかったのについ芽生えた悪意。
いいタイミングだと思った。
ヌナと家に向かっている間、おぬよんをコンビニへ向かわせた。
いわゆる 'すれ違い' を仕組んだのは僕。
そしてヌナとおぬよんを探してるとき、
ヌナには外を探してもらって僕はメモを仕組んだ。
僕がおぬよんにあげた猫のメモ。
きっと気に入って使ってくれていたことだろう。
僕はそこに乱雑な字で 'ごめんね' と書いた。
ヌナは僕を信じた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
おぬよんはヌナと別れたらしい。
上手くいきすぎて自分でもびっくり。
僕はおぬよんにしっかりと釘を刺してから、
ヌナに会いに行くことにした。
NEXT→
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。