第11話

269
2020/09/23 09:21










私はみんぎゅとのカトクを開いたまま、



うぉぬの部屋に飛び込んだ。









あなた
ねぇうぉぬっ!これが証拠だよ!?
あなた
私は浮気なんかしてない!
あなた
ねぇっ………!
うぉぬ
うぉぬ
静かにして
 







うぉぬの低い声が私を制した。




ドキリとする。







うぉぬ
うぉぬ
あなた、聞いて?









.
うぉぬ
うぉぬ
疑ってばっかりで、
1番にお互いのこと信じられないんだったら
うぉぬ
うぉぬ
俺たちはもうダメだよ
あなた
ぇ……………






さあっと血の気がひく。







今うぉぬは、なんて言ったの?















私はうぉぬを失いたくない。









あなた
やだやだ……!なんで?うぉぬ変だよ、どうしたの?






私はそう言ってうぉぬの肩をゆさゆさ揺すった。









するとうぉぬとぱっちり目が合った。








うぉぬ
うぉぬ
俺、あなたのこと愛してるの
うぉぬ
うぉぬ
世界で1番
あなた
私も……私もだよ!
うぉぬ
うぉぬ
ううん、違う
うぉぬ
うぉぬ
大好きなあなたのことこれ以上俺が邪魔しちゃいけないでしょ?
うぉぬ
うぉぬ
あなたは、みんぎゅと幸せになるべきだよ






優しい声で私を突き放してくるうぉぬ。









私はうぉぬのこの冷たい瞳を見たことがある。




これはうぉぬが寂しくて辛い時のサイン。







なんで……………




あなた
なんで強がるの……?
あなた
私もうぉぬもお互いのこと愛してるじゃん
あなた
なんで私がみんぎゅを好きっていう前提で話すの?
うぉぬ
うぉぬ
だってそうだから
うぉぬ
うぉぬ
あなた、そろそろ自分に素直になりな
あなた
でもっ………!
うぉぬ
うぉぬ
もう夜遅いし寝よう?
うぉぬ
うぉぬ
おやすみ








そう言ってうぉぬは私を部屋から追い出した。












なんだ、うぉぬは本当に浮気してるんじゃん。





だってそうじゃなきゃ私を悪者にして別れようなんてしないもん。








私はこんなにもうぉぬが好きなのに…………



なんで………なんで別れなきゃいけないの?










うぉぬに私より大切な人ができたの?












うぉぬも、みんぎゅも、みんな嫌だ。







みんなみんな…………






あなた
バカぁ…………っ………グスッ
あなた
うわぁぁぁぁぁん……………っ






私は声が枯れるまで泣いた。









自分が泣くのに必死で、他の音なんて聞こえなかった。


















私の泣き声に小さなすすり泣く声が混ざっていたことも。






















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