第23話

205
2020/10/29 10:19







うぉぬside











まあ家を出ても行くあてなんて見つからず、


1日ホテルで過ごした。












そして俺はその日の夕方、幼なじみの家に向かった。











ピンポーン



うじ
うじ
はーい……
うじ
うじ
ってうぉぬ!?
うぉぬ
おお、なんでそんなに驚いてんだ?
うじ
うじ
だってお前…あの家はどうしたんだよ!
うぉぬ
え、なんで知ってんの?
うじ
うじ
いいや、とりあえず入って





幼なじみのうじ。





彼くらいしか頼れる人もいない。










そんなうじは今日の昼間、あなたの家に行っていたらしい。






うじ
うじ
うぉぬの家行ったら
泣いてる女の子出てきて本当にびびったんだよ
うぉぬ
それで?なんか話した?
うじ
うじ
……なんで急に彼女捨てたりすんだよ
うじ
うじ
あなた、めっちゃ泣いてて…つらいって言ってた
うぉぬ
………あなたが?






あなたは今頃みんぎゅと幸せになってると思っていた。






つらいのは俺だけだと思っていた。










なんであなたが……?







うぉぬ
でも俺はもうあの家には戻れない
うぉぬ
だからうじの家に住まわせてほしいんだ
うじ
うじ
はあ?
うぉぬ
しばらくの間……俺の新しい家が見つかるまで
うぉぬ
いい?





うじはしばらく考えこんだ。









うじ
うじ
わかったよ
うじ
うじ
うぉぬがあの家に戻るまで、な
うぉぬ
…………
うぉぬ
戻れねぇよ……








あなたのことを考えると、






心がチクリとした。













俺はあなたが。自分が。




本当に分からない。


















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