ともside
なんでこんな大きなため息が出るかと言うと……
肺活量が多いかr((殴
真面目に言うとちゃみんがツンデレすぎるのだ
そう項垂れてテーブルにつっ伏すとwatoさんが俺の頭をツンツンつつきながら
確かにちゃみんはツンデレと言うより明るく子犬のような女性だというイメージが強いだろう
俺も正直付き合うまでそうだと思っていた
しかし付き合ってみたらどうだ。公共の場では手を繋ぐことも許されず、キスもようやっと両手を数回行き来することが出来るようになった位
夜の営みなんて片手で数えれるレベルだ
ちゃみんが恥ずかしがってさせてくれない
先程のことをwatoさんに話すとwatoさんは暖かいココアを飲みながら唸る
やめとき、とココアを没収された
ドロドロに甘いのがいいのに……と、先程とは別の理由で項垂れる
ココアを処理したwatoさんがキッチンから帰ってきてそう言う
なんて考えるように唸って呟く
俺は恥ずかしさはないし、やっぱちゃみん可愛いから恥ずかしさより触れたい気持ちが勝っちゃうのだ
とwatoさんが言う
そういえばwatoさんも受け側だったっけ((
そう言い合っていると
リビングに入ってきた鳥ちゃんが俺らに会釈する
それに気付いた俺らも会釈しつつ
そう言われ思わず時計を見る
そこには「5時」と刺された針が
そう言い2人でクスクスと笑う
今来た鳥ちゃんからしたらなんだこいつら状態だろうけど
そう言われてwatoさんから鳥ちゃんへと目を移す
watoさんもどうやら鳥ちゃんを一瞥したようだ
そう言われてあるひとつの疑問が浮かんだ
そう言われて今度は3人でクスクスと笑う
なんて話していく
そう、鳥ちゃんとクミさんは婚約をし、そろそろ2人だけで住むために部屋を探しているのだ
居なくなってしまうのは正味寂しい気もするが、暖かく送る自信は勿論ある
なんせめでたい事だからね
そうwatoさんにつつかれつつ茶化される
鳥ちゃんも鳥ちゃんで満更でもない様で
鳥ちゃんはサラッと言う
本人はそれをサラッと言えるのがどれだけ凄いかなんて知らないように
なんて今度は2人で茶化す
やっぱり鳥ちゃんは満更でもない顔だ
思わず負けたなと白旗を上げたくなってしまうほどに
でもなんだか、部屋を考えたり、部屋の掃除兼片付けをしている時の鳥ちゃんはすごく輝いてるように見える
多分ここの家を離れられるからとか、どういう理由じゃないだろうけど……なんだか物言えぬオーラを感じる
きっと成長した証、なんて
とりあえず、なんだか生き生きしている
これからの生活が楽しみなのかな、なんて1人で解釈して1人で納得している
そんな仲間の門出だ。もっと笑顔で祝ってあげなきゃな……なんて
watoさんと話していたのであろう鳥ちゃんがこちらを向いた
頑張ってね
そう2人で言い合っていると、疑問に思ったのか
なんかありましたか?って
それだけ聞くとまるで俺が意地汚いやつみたいじゃないか、なんて説教は喉奥に流し込んで
そういいリビングを出た
watoさんも特別に入れてやるか〜
仲間が出ていくのは少し寂しい
だけど
この先の未来を夢みてより生き生きしているみんなを見れるなら
俺は1人になってもいいなって思えるよ
〜あとがき〜
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。