第4話

3:暑さ
2,002
2021/05/27 12:57
アイクside
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
ふぅ……あっつ……
カンカン照りの今日

暑すぎるからか道路の近くの景色がゆらゆらと揺らいでいるように見える

ミーンミンミンと鳴く蝉が煩わしく感じるこの頃

自分は仕事の都合で外へと出ていた
『暑っついなぁ……異常気象レベルだろこれ……』

と自分の上司である人がネクタイを緩めつつそう嘆く

さっきまでお得意様の方に挨拶に行ってたためピシッとスーツを着込んでいたのだ
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
本当に……暑いですね
『てかなんでうちの会社クールビズ採用してないんだよって思わん?』
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
いやそれは自分も思いますw
クールビズになったらどれだけ楽なことか……
『ほんとそれな……あ、スタバあるし少しよってく?』
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
え?
自分は正直そんな事を考えれる気力もなく、ずっとぼーっとしてたため気の抜けた声が出る
『最近藍久成績も出してるし、頑張ってるよな。俺からのささやかな感謝の印だよw』

そう言われるも言っている意味がわからず頭にハテナが浮かぶ
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
……?
『まーあれだ、奢ってやるからさ』

上司の口からそんな言葉が出るとも思わず
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
へ!?
と驚いてしまう
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
いっいや……申し訳ないですよ……
『いーっていーってw俺とお前の仲だろ?』

『あっもしかしてコーヒー系飲めない!?』
上司はコロコロと表情を変える

別に自分はコーヒーが飲めない訳では無いし、こう上司が言ってくれているのだ

好意と思って受け取ろうと思い
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
いえ、大丈夫です
○○さんが良ければお言葉に甘えちゃいましょうかね……
『おっけー!!良かった!!じゃあ入ろうぜ!!好きなのえらんでいいからよ!!』

上司はニカッと特徴的な白い歯を輝かせて笑い、スタバへと足を進める
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
はい!!
自分の上司は彼の様な優しい人で良かった

心底そう思いつつ、上司について行くように走っていった

その時には暑さも少しばかり和らいでるような気がした
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いやぁスタバは天国だったなぁ!!』
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
ええ、とても涼しくて汗が引きましたね
スタバを出ながらそんな会話をする

そしてスタバを出た途端ムワッとした熱気が体全身を包む
『あっちぃ……wもう終わりだし、会社には終えたって連絡したし……藍久はなにか会社に戻る用事とかはあるか?』

上司が汗ばんできた肌を拭いながら言う

自分は特になく
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
いえ、特にありません
と応えると上司は微笑んで自分の頭をクシャクシャ撫でた
『よっし!!じゃーもう終わるか!!帰っていいぞ!!』
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
え……!?でっでも報告……
『報告はしといたよw部長もそのまま上がっていいって言ってたしさ。それにこんな暑さで会社まで戻ってられっか!!ってねw』

夏のように爽やかに笑う上司には、自分の大好きな彼の面影と似ていた

それに少しフフっと笑い
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
はい、じゃあお言葉に甘えて上がらさせてもらいますw
『なんだぁ藍久〜wニヤニヤしやがってぇw』

そうやってウザ絡みしてくる感じも、彼そっくりだ
そして上司と別れようとすると
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
?アイクさん?
呼ばれて後ろを振り返る

そこには(悔しいことに)大きくて

(悔しいことに)ガタイの良い男性……Yさんが立っていた

手にはコンビニの小さな買い物袋を持って
『どした?知り合いか?』

上司がYさんを眺める

Yさんも何かしら察したのか
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
あ、初めまして
アイクさんの上司さんですか?
アイクさんの友人の鵜飼です
そう言いYさんはペコッとお辞儀する

上司もペコッと礼して
『あ、ご丁寧にどうも、藍久の上司を担っております××商事の○○と申します』

とお互い堅苦しく挨拶をする
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
あー……wYさんは買い物帰り?
少し居づらい空気の中、その買い物袋を指しながら聞く

Yさんは乾いた笑いを零しながら
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
罰ゲームでパシられてるんだよ
ともさんとスマ○ラしててね
そう言い買い物袋を掲げる

自分も呆れて笑い
『お?随分と仲良いな。一緒に住んでたりすんのか?』

と上司がひょこっと聞いてくる

自分は上司の方に向き直り
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
あ、はい。男女合わせて8人でシェアハウスしてるんです
そういうと上司は余程吃驚したのか、目を見開き

『8人!?多いなぁ!?』

と言っていた

自分はハハハ……wと笑いつつ
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
じゃあ自分は上がらせて貰いますね
コーヒーありがとうございました
とお辞儀をする

上司は

『おっけー俺も帰るとするかなwこれからも頑張ろーぜ!!』

とガッツポーズをして自分とは反対の方向へと歩いていった
ーーーーーーーーーーーーーーー
Yさんと二人で帰路に着いた時
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
まさかあそこでYさんが来るとは……w
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
いや俺もあそこにアイクさんがいるとは思ってなかったよ
しかも上司の方と一緒だったなんて……
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
お互い堅苦しくてすごく居ずらかったよw
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
いやぁ居てくれw
2人だけはもっときまづいw
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
それは気まづいw
なんて駄弁りながら歩いてゆく
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
……にしても暑いなぁ……
なんでスーツなんて持ってんの?
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
自分の会社クールビズ採用されてないの
だからスーツ着なきゃ
そういうとYさんはうわぁと声を出し
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
絶対俺は我慢できねぇな……w
と苦笑する

まぁ自分も限界だけどね〜なんて思いつつ
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
早く秋になって欲しい……
もう暑いのは懲り懲りだなぁ……
青山 藍久〈アイク〉
青山 藍久〈アイク〉
でもまだまだ続くよ〜
学生は夏休み始まったばっかくらいじゃない?8月上旬だし
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
鵜飼 碧〈よっぴ〜〉
うわぁー待って現実を見せないでw
なんて話しながら帰る

最初よりかは、暑さは少しだけ感じ無くなっていた
〜あとがき〜
苗代(作者)
苗代(作者)
ども!!苗代でございます!!
苗代(作者)
苗代(作者)
今回も長くなってしまいました!!((
(このシリーズ長くなりやすい説)
苗代(作者)
苗代(作者)
凹凸組を書いたつもりなんですけど凸凹要素が少な過ぎますね……w
ごめんなさい(´;ω;`)
苗代(作者)
苗代(作者)
感想や考察等をコメントしていただけるととても嬉しいですので、お気軽にコメントしてくださいね!!
よろしくお願いしますm(*_ _)m
苗代(作者)
苗代(作者)
それでは

おつなわ!!

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