嶺亜「ねぇねぇ、お菓子でも食べない?」
琳寧「食べる〜!」
黎「さすがお菓子泥棒笑」
琳寧「違うもん!」
「ねぇ、私も食べたいよ?」
琳寧「あなたの分はもちろん取らないよ?」
大光「いや、誰のも取るなよ笑笑」
克樹「いやほんとそれな?」
私たちはお菓子パーティーを始めた
「でさー、そのあとね…」
と話をしていたら
女「嶺亜くーん!一緒に写真撮って〜!」
嶺亜「ん?いいよ?」
女「やったー!こっちこっち!」
と彼は彼女たちに腕を引っ張られながらどこかへ
「嶺亜くん、モテるねぇ〜」
大輝「女ってなんで写真撮りたがるの?」
「そりゃイベント事で自分も可愛くしてるしね?記念だよね?」
女「琳寧くん!」
と次々とみんなが呼ばれて行ってしまう
「あーあ、1人になっちゃった…」
高校生になってからこういうことが多くなった気がする
1人寂しく座っていると
黎「何そんな丸まってるの?」
と彼が最初に戻ってきた
「だってみんないなくなっちゃって…」
黎「寂しかったんだね」
と彼は私の頭を自分の肩に寄せて撫でる
「ばなさぁ〜ん!」
と彼に私は甘える
嶺亜「ちょっとばなさん!あなたを取らないでよ!」
黎「いなかった嶺亜くんが悪いんだよ〜」
それからもみんなが続々と帰ってきた
大光「ばなさん!だめだよ!あなた取らないで!」
琳寧「そうだよばなさん!」
克樹「ばなさん、意外とやるよね?」
大輝「ああ、そうだな?」
騒がしいみんなが戻ってきてちょっと嬉しかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。