隣の席は彼だから、授業でわからなかったら教えてもらう
「克樹っ!これなに?」
克樹「これはこうだよ」
「ありがとっ!」
先生「はい、じゃあ姫野、ここは?」
「……です!」
先生「正解」
こんな感じで授業を受ける
チャイムが鳴り、休み時間になると廊下から黄色い歓声が聞こえる
女「嶺亜先輩!」
女「今日もかっこいい!」
「今日もすごいねぇ」
嶺亜「あなた〜♡」
嶺亜「早く学校終わらないかなぁ」
「まだ1限目が終わったところだよ?」
女「あっ、琳寧くん!」
琳寧「みんなやっほー!」
琳寧「あなたもやっほー!」
「りんちゃんやっほー!」
嶺亜「琳寧も来たんだ」
琳寧「いつも来るでしょ!」
嶺亜「あははっ」
克樹「2人とも特に何もないのに来るよね」
琳寧「いやあるよ?」
嶺亜「あなたに会うのが目的だね」
克樹「ああ…笑笑」
「休み時間なんてすぐ終わっちゃうんだからわざわざ来なくても」
嶺亜「1分1秒でも一緒にいたいの!」
克樹「はいはい、そろそろ時間だよ」
琳寧「えぇ〜今日はあと移動ばっかだからまたお昼ね〜」
「はーい!」
嶺亜「俺もお昼に来るね?」
「うん、あとでね!」
2人が教室を出るとチャイムが鳴った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。