第18話

初デート
350
2019/03/31 13:21
オッパを部屋に戻して、やっと家の外に出た。
グク
グク
お前の兄さん、面白いな。
ユナ
ユナ
は?
面白いな。とか、真顔で言うなし。
グク
グク
てか、スカートなんだ。
うん、改めて言われると恥ずかしいよね。

でも私らしいの選んだんだけど。

そこらへんの女の子みたいに女の子らしいスカートは履けない。

だから黒のタイトスカートにしたんだけど。
ユナ
ユナ
いや、変なのは自分でもわかってるよ?
チョンにバレンタインに告白した女の子とか
あんな感じの可愛い女の子にはなれないよ?
グク
グク
いや、別にそこまで言ってないし……。
ユナ
ユナ
分かってる、分かってるけどさ!
少しくらいチョンに可愛いと思ってもらいたいじゃん。
女の子らしいなって、思ってほしいじゃん……。
慣れないスカートで外を歩いていることがいまだに信じられなくて、 

理性とかクールさとか保ってられないよね。

言い終わったときには恥ずかしすぎてチョンから離れるよね。
グク
グク
え、何それ。
ユナ
ユナ
ごめん、忘れて。
もっと離れちゃうよね。
グク
グク
何それ、めっちゃ可愛いんだけど。 
別に可愛くないとか思ってないし。
いや、むしろ可愛いし。
え、なんなの?まだバレンタインのこと
引きずってんの?可愛いかよ。
道端で大声で話されるのも恥ずかしいけど、

チョンにそう言ってもらえるのが嬉しい。

でも平常心保たないとって思うから、いつもどおりの対応をする。
ユナ
ユナ
あっそ。
グク
グク
急に可愛くなくなったな。
ユナ
ユナ
急にかっこよくなくなったな。
グク
グク
嘘だよ、可愛い。
だから側に寄れって。
そう言いながらチョンは私の腕を引っ張る。

そして世でいう恋人繫ぎをしてきた。
グク
グク
嬉しいんでしょ。
ユナ
ユナ
ん……。
何このカップル……好き。(毎回登場してくんな)

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