グクが部屋から出ていった。
なぜか私の家の構図と物の配置を全て覚えている。
家特定してきたり、カトク勝手に作られてたり……怖くない?
とりあえず辛み。お腹痛い。
だんだん頭も痛くなってくるし、眠いし、お腹空いた。
本当に重いタイプの子なんですよ、私。
そう言ってグクが持ってきたものは、カイロだった。
私が受け取ると、またグクが出ていった。
お腹にカイロを貼って横になる。
10分経っても戻ってこない。
私、このまま見捨てられるの?
でもカバン置いてってるよね。
考えるから頭が痛くなるんだよ。
そうだよ、これを教育委○会に訴えればよくない?
考えるのはやめて、楽に生きたほうがいいと思いますって。(馬鹿)
いつの間にか眠気が襲ってきて、私は夢の中にいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!