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第3話

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2020/12/24 11:17
20xx年 12月 7日 金曜日  玲於
夏帆 (012)
頂きます 。
別れの時間が迫る 夏帆が 号令を掛けると、 元気の良い 家族達の頂きますが 食堂内に響く。
僕と楓も 挨拶をし、手元の スクランブルエッグに手をつける。

すると、SISTERが パンパンっと手を2回叩いた。
この合図は、 話を聞いてください、だ。 大体の家族はSISTERが立ち上がれば 静かになるのだが、目の見えない少女、 華の 為に 手拍子をすることになったのだ。

当人の華は すぐに話を辞め、 話が始まるのをじっと待っている。

そんな様子を確認して、SISTERは 話し始める。
SISTER
皆 , 今日の朝ご飯は 美味しいかしら?夏帆と一緒に作ったのよ フフッ
後ね、 皆に 良いお知らせと悪いお知らせがあるの、どちらから聞きたい?ニコッ

SISTERは 人差し指と中指を立てて ピースを作って見せ、 楽しそうに動かしている。
すると、この家族1番のたんぱく小僧とも呼ばれる 直哉が 叫ぶ。
直哉(045)
じゃー……悪い方から!!

その言葉に、僕も賛成だ。
悪い事をさっさと片付けてしまって、良いことを 聞いた方が 気分が 悪いままにならない。

SISTERは 少し困ったような顔を作り、深刻そうに 言葉を続ける。
SISTER
分かったわ。
悪いお知らせは 人里の方で 危ない、感染症が 流行り始めたそうだわ。 だから、 暫くは この お家の 外 , お庭の外には 出られなくなってしまいそうなの… 。
陸(041)
えぇ !?鬼ごっこ 出来なくなっちまうじゃんかー!!
遊ぶのが 大好きな 陸 は 心底嫌そうな顔で 叫ぶ。するとそれに共鳴するように
直哉(045)
本当それなー?? 最悪だなぁ……
と 直哉も叫ぶ。あの二人は 楓と僕のように仲が良く、いつも一緒にいる悪戯コンビだ。
そんな様子を見て、SISTERは 申し訳なさそうな顔で 喋り続ける。
SISTER
そうね…でもいいお知らせもあるわ、そうね、鬼ごっこよりも いいお知らせよ ?? フフッ

SISTERは 唇に 人差し指をそっと置き , 静かにしなければ 教えないわよ、 なんて言いたげに 悪戯っ子と同じような笑みを向ける。
すると 陸と 直哉は すぐに静かになった。
SISTER
偉いわ。フフッ
良いお知らせはね、そう 、陸 と 里奈の 里親が 見つかったのよ ニコッ
里奈(047)
ママ !!✨ それ、本当 !?✨
バンっと机を 叩いて立ち上がった 里奈は、まるで手元の トーストの事なんか 忘れ去ったかのように この話に食いついている。
反面、陸は 直哉と 顔を見合わせ、バツの悪い表情を作っている。
SISTER
えぇ、里奈 。本当よ ニコッ
優しい 同い年ぐらいの子供を持った お母さんとお父さんのお家よ フフッ
里奈(047)
やったぁっ✨…でも皆と離れるのは 寂しいなぁ…シュン
SISTER
ふふ、そうね。じゃあ ママと約束しましょう?一ヶ月に一回、私達から手紙を出すわ。そうしたら 私達宛に手紙を書いて ?ニコッ
里奈(047)
……うん!そうするママ !!✨
嬉しそうに SISTERに抱きつく里奈は、 瞳の奥底に 寂しげな 色を映していたのを SISTERは 気付いているのだりうか。
否 , そんな事より今は 陸が問題だ。
咋に 嫌そうな顔をしている。
陸(041)
……ママ。その , 直哉は ?直哉も 一緒に
SISTER
駄目よ、御家族が 貴方がいいと仰ったのだから……寂しいけれど。
陸(041)
…… 。 分かったよ ママ , 有難う
里親を見つけるところでも、僕らは選ばれているのか。
相手の要望に合った子供を見つけ、渡す。出来のいい子は貰われ、悪い子は 貰われない。
まるで 何処かの 物語か __ 。そんなことを考えながら、事の成行を 眺めていると、夏帆が 立ち上がった。
夏帆 (012)
ママ , 支度をしてきます 。
SISTERの目を確りと見据え , まるで何故か敵対視するような 声で 話している彼女の顔には、怒りと 諦念の意が 見え隠れしている。

よっぽど この家族と離れるのが寂しいのだろうか。
まぁ分からなくもない。 里親とはいえどんな人かも分からない所に行かされるのだから。
SISTER
あら、行ってらっしゃい ニコッ
陸 と 里奈 の出発は 3週間後の 月曜日よ。そこまで皆とお家の中で沢山遊んでらっしゃい フフッ
里奈 は元気よく挨拶し、陸は 少し拗ねたような顔で返事をした。

なんだか憂鬱だな、そんな気分になりながら苦手なサラダを 一口で飲み込んだ。