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第5話

1日目ー午後ー03
調べ始めてからどれくらい経っただろうか。

窓も時計も無いこの部屋では、
時間の感覚が全く掴めない。

そもそもこの空間に時間は存在するのだろうか?

箱の壁面に触れて、つついて、殴って、押して…

分かった事なんてまだひとつもない。

あるとすれば『物理的には壊せない』事だけだ。

全員に疲れが出てきていた。


「みんな、なにかわかったことある人いる?」


と裕翔は5人に問いかけるが、帰ってくる返事は
何もわかっていない。だ。
それに疲れと焦り、不安によって少し
口調が荒くなってきている。

まずいな…、このままだと余計空気が悪くなる。
と裕翔は考えていた時。


「休憩しよーぜ。休憩。
俺もう眠いから寝るわ、おやすみー!」


といって拓磨は立方体の中で身を丸めた。

その姿と、行動にあっけに取られて
思わず顔を見合わせてクスッと笑い合う。

先程まで張り詰めてきていた緊張感が
魔法のように一瞬にして緩んだ。


「そうね、あたしも寝るわ」

「おやすみなさぁ〜い」

「俺も、おやすみ」

「おやすみなさい」


といってみんなは小さく丸まった。
目を覚ましてから眠るまで、落ち着いてなんて
いられなかった、だからこそ
みんなが寝に入るのを見て裕翔も
一気に体の力が抜けてしまう。


「早く出たいのに……」


と呟いて、裕翔は瞼をとじた。