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第8話

2日目ー午前ー

ふと陽葵の様子がおかしい事に気がつく。

立方体の中で体育座りで身を小さくして
俯きながら何かを呟いていた。

「え…ちょ……陽葵!?」

清香が心配そうに陽葵に声を
かけるが、陽葵からの反応はない。
それをみて蒼葉が

「あ〜ぁ、壊れちゃった?」

その言葉は非常に癪だった。
それに対して裕翔はできるだけ怒りを
表に出さないように気をつけながら

「おい蒼葉、その言い方はないんじゃない?」

と、できるだけ『優しい声』で話す。

「でもさ?いるじゃん?
こーゆー全てにおいて詰んだ状態で
壊れちゃうタイプのヒロインって__」

⸜ドンッ⸝‍

蒼葉の言葉を遮るように拓磨が立方体を殴った。

「うるせぇよ。よくそんなこと言えるな?
ゲームゲームゲームゲーム…ゲームが好きなのは
よーくわかったけどよ。ゲームと違って
いくら仮想世界でも人生かかってんだよ。
脱出する気がねぇなら黙ってろ。」

今までただの陽気なやつだと思っていた
拓磨の口からでた真面目な言葉には少し驚いたが
ご最もな意見だと裕翔は思った。

そして拓磨の言葉に蒼葉は反論出来なかった。

再び静まり返った白の空間に
陽葵の呟く声だけが聞こえる。

「ごめんなさい…。ごめんなさい。」