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第2話

1日目ー午前ー
スクリーンに浮かび上がる文字を見て
それぞれが考えを巡らせる。

出会ったばかりの名前も知らない男女が
この箱から出る為の方法を話し合う訳もなく
ただただ沈黙が流れ続けた空気の中で
お互いがお互いをさぐり合うように
じっと見つめては目を逸らすの繰り返し。

裕翔は、はぁ…と息をこぼしてから口を開いた。


「ねぇ。ここから出たくない人、いる?」


もちろん。全員が首を横に振った。


「じゃあ、協力してみようよ。
俺は裕翔、リーダーとかは向いてないと思うから
そんなに頼ったりしないでね?」


決して親しみやくすは無い自己紹介に続いたのは、裕翔の左隣の藤色の立方体の少女だった。


「…私は侑紗ありさ
絶対にここから出たい、お家に帰りたい…
だからみんなで頑張ろう?」


侑紗の次はまたその左隣の緋色の箱から順に
拓磨たくま清香さやか陽葵ひまり蒼葉あおばと、
時計回りで自己紹介が始まった。


「よし、これで全員の名前はわかったね。
よく分かってないけど、ここから出よう」

『うん!』




さぁ…互いを認識した
箱の中の小鳥はどう足掻く?