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ぺいんとside
見つからない欠片
しにがみくんの部屋にあるんじゃないのか??
もう少し探してみよ。
1時間後
ない。
今日は、家に帰るか
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バフッ
俺はソファーに飛び込んだ。
はぁ……
しにがみくんにまた会いたい
どこに行っちゃたんだよ。マジ
疲れを吹き飛ばすために…
オムライスでも作るか
そういえばしにがみくんが作ってくれたんだよな……
俺が熱を出した時。
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2年前の熱を出した日
わざわざ東京から来てくれて看病をしてくれた……
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そこには、ぐちゃぐちゃな、黒い物体
なのにしにがみくんは、めちゃくちゃ笑顔……
ほんとに美味しかった……
懐かしくて、暖かくて……
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また、会いたい……
あの笑顔を見たい……
作ろう
あの頃の思い出を脳内で思い出しながら作った。
できたオムライスはあの時のオムライスとは違って綺麗な形をしていた。
そう言いながらオムライスをスプーンですくいあげ食べようとした
スプーンでそのオムライスに異変を感じた固い何かが入っていたのだ
そのすくいあげたオムライスの中には、黄色の欠片……
なんで?ある?
材料を普通に入れた、だけなのに。
でも、良かった。あった!!
トラゾーたちに連絡…
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日常組のLINEにて……
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神様、はやくしにがみくんにあわせてください
これが今俺らが1番考えてることだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。