しにがみside
あれ〜?
さっきまで猫ちゃんいたのに……
ガチャ
あれ〜?
どこ行ったんだろ……
この部屋にもいない。
この部屋にもいない
この部屋にもいない
この部屋にもいない……
うーん……猫が入れるとこって、もうないきが……ん?あっ!
ぺいんとさん達のところにいるかも!
そして……ぺいんとさんの部屋に向かった途中聞き覚えのある声が聞こえた
ん?……ぺいんとさんの部屋から聞こえる。
ガチャ
ゆっくりぺいんとさんにきずかれないように……
怒りが抑えきれず、
……思わず声を出してしまった……
ガチャ
と勢いよく閉めて……
自分の部屋に目がけて走った。
走りながら……
考えた。
酷い……ぼくを助けてくれた人から、
守るって?
いい人たちなのに……何を言ってるの?
でも、1番……気にかかってるのは、ふざけないでって言っていいはずなのに……
めちゃくちゃ心が痛い……
涙が出てくる……
悪いのはぺいんとさんなのに。
なのに、なのに、なんで……苦しいの、
あぁ……辛い
さすがに言いすぎた……
謝ろう。
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ぺいんとside
ガチャ
あ……
今は、しにがみは俺より、アイツらのことを……優先するんだ、
酷い。この世が酷い
なんで、こんなことをするの、
しにがみに1日会えなかっただけで辛いのに、俺との思い出……全部消されて
全部、全部
神様……のせいだ。
もう嫌だ。
俺には。しにがみが大事なのに
うん。いつか、いつか、俺のところに戻って、、、いつものように笑ってくれるよね。
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ガチャ
らっだぁも、めちゃくちゃ仲良くしてるじゃん。
アイツらの仲間になるとか言わなきゃいいけど。
ガチャ。
らっだぁと、シャオロンさんがいったあと。
少しすると。
そこからしにがみくんが出てきた。
顔色が悪いような……?そんなことないよな。
何故か喋り方がおかしく。
俺は、思わず死神くんの肩に手をおき
といい。弱々しく俺を睨んだ……
怒ってるのは、分かるが。
何故、そんなに悲しそうに睨むんだ?
ガチャ
ガチャ、
うーん。なんで呼び出したんだろ。
記憶が戻りそうとか。
そう考えただけで心が高鳴る。
あの日々に戻りたい。
「ぺいんとさーん!」
と、太陽みたいな笑顔を浮かべながら呼ぶ姿をまた見たい。
こんな後悔するなんて。
と考えていると。
あっという間にしにがみくんのへやについた。
コンコンッ
ガチャ
と言い……俺をソファに座らせて。
その横にしにがみくんがすわった。
しにがみくんは、目に涙を溜めて僕を見てる。
と言うと。
しにがみくんは、泣いた。
大粒の涙を……
頬に涙がこぼれ落ちている。
と、声を必死に出している……
と。辛そうに声を上げる……
俺は恨んだ
何故しにがみくんがこんな辛い思いをしなきゃ行けないのか。
もう。俺も嫌だ……早く早く帰りたい。
5人で帰りたい。
と、力なく笑った。
それでも俺は、嬉しかった。
しにがみくんが笑ってくれたから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!