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第1話

うーじ、離れんとってや。(ch1のみ)
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2018/09/01 08:35
やめてや

痛い

取らないで

僕のやのに

痛い

やめ


朝起きると、右側頭部がキンキンと鳴って痛かった。

今日の夢は変なくらい覚えてる。
…嫌な夢。

僕の心臓がすごい速さでどくどく鳴って、苦しくて、その場にしゃがんで咳き込んでいると、うーじがやってきて。

「菅…?」
「うー、じ」

僕がほっとした所で、僕の目の前に大きな車。トラックか大型車。それが横切って、そしたらうーじはもういない。

辺りを見回すと、僕からすごく離れた所に腕が落ちてる。

僕がそこに行って腕を拾うと、その腕は真っ黒になって僕の右目をくり抜いた。ような。

そこで目が覚めた。

そこまで思い出すと、手汗が止まらなくなって心臓が暴れ出す。

痛い、痛い。

心臓が、痛い。
右目が、痛い。
痛い痛い痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い。痛い。

息が荒くなる。
口角から血が出る。
鼻血が出る。
右目が、



































「菅…?」

「うー、じ」

「……」

「え…?」

「……」

よく聞こえへんよ

「……」

なんて言うてるん…?

「……」

待って、

なに、それ

ねぇ、

「……」

ねぇ、

「……」

待って、

「……」

ねぇ、それ、

「……」

銃、?

「……」

は…?

なに、いってる

「死ね」

ドン。

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