暫くしてモエさんが目を開ける
「…ここは」
「私の部屋です」
私がニコッとして答えるとモエさんは真っ赤になり
「…っ、なんで自分を殺そうとした人の事助けんのよ…///」
と言う。
何で真っ赤なのかは分かんないけど←男ってこと忘れてない?
「私はモエさんが根っからの悪い人には見えませんでした。」
私がそう言うとモエさんは
「あっそ!///」
と言う
そういえば。
「モエさんは何でそんなにリムさんが好きなんですか?」
1番聞きたかった事だ。
「…リムくんは前に私を──」
モエさんは意外と素直に語り出した
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
モエside
「それはウケるwww」
「分かる」
こんな平穏な日々が続くと思ってたのに
「萌絵!危な──」
ドンッ
私は死んだ
友達を庇ってのことだったけど
友達が泣いているのが見えた
私は申し訳なく思ったけど
使命は果たせた…気がした。
真っ白な空間を進んでいくと
不貞腐れている
カッコイイ男の子がいた
超タイプ…
「あなたは?」
私がそう聞くとその男の子はびっくりしたのか一瞬肩をビクッとさせて
「わっ」
と言った
可愛い
「お、俺はリム、しんじ…死神だ」
しんじ?
もしかして新人??
「えと、死神さんが私に何の用ですかね」
「お前は本当は死ぬ予定じゃなくて、お前の友達が死ぬ予定だったんだが…お前足速いな…普通だったらお前は死んでなかったんだが…」
しどろもどろになりながら答える死神はなんだか弟みたいだった
…じゃなくて
私手違いで死んだのか
\( 'ω')/エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ←
「あの…手違いで死んだやつは死神として働かなくちゃいけないんだが…今回は俺が間違えたから…転生さs」
「いいです、私死神として働きます」
私は咄嗟に答えていた自分に驚く
その時に
そうか、この人が好きなんだ
と思ってしまった
今会ったばっかなのに
名前すら知らないのに
人間じゃないのに
この人ともっと一緒に居たい
「でっでも、」
心配そうに死神が私のことを見る
「大丈夫です」
何の根拠もないけど、ね
「…という訳で…閻魔大王様本当に申し訳ありませんでした…」
閻魔大王って本当に実在してたんだ✨←
という訳でこの死神くんは上司(?)の閻魔大王様にこってり絞られてます
でも悪いのは私なのに
「…まあリムも初めてだったから仕方ないだろう。」
この人、リムって言うのか
「リムは本当に伝説の死神、タオの息子なのか?」
閻魔大王様がボソッと呟いた言葉はリムさんには届いてないようだったけど
私には聞こえてしまった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。