第6話

ドウシテ
264
2021/01/18 09:26
リムside


『私もう…グスッダメかもしれません…ヒック』


芹那!?


なんで、なんで急に


まさか、


いや…閻魔大王様がそんなことするわけない



疑っちゃダメだ…


「芹那…どうした」


『私ね、…バレちゃったんです…』




は、


「なんで」


『あ、…その、尊いなぁって思って…見てたら』


それで疑われたのか、


「…お前の魂は回収する」


仕方ないと思いつつも少し気が引ける


『え、…これがバレてもダメなんですか!?』


これ?


「これって何だ」


『あ、えっと…』


俺はそんな衝撃的な言葉を聞くとは思っていなかった


『腐女子ってことがバレたんです…( ´•ᴗ•ก)💦』


腐女子…


はぁ?


「紛らわしいこと言うなよ!」


『いやだって言おうとしたら何でってリムさんが…』


俺のせいかよ!


「それはごめん」


『リムさんでも謝るんですね』


すごい失礼だな…


俺が呆れていると芹那がまた喋り出す


『とりあえず…また怪しまれてしまったんです、どうすればいいですかね…』


丸投げかよ!


心の中でつっこむと芹那は察したのか謝ってくる


『ごめんなさい、でも私対処法わからなくて』


「いやいいが、…とりあえず、「僕も男の子のこと好きで」とか…言っときゃいいんじゃねーの」


俺が適当に答えると芹那は何かを思いついたのか明るい声で話してくる


『あっ!私思いつきましたよ!ありがとうございますリムさん!』


俺は何もやっていないが…


まあ、元気になったんなら良かったな、


『じゃあ!』


「ああ…」


ドクンッドクンッ


…?


俺の心臓が脈を早く打っている


やっぱり俺は…



芹那が好きだ…っ


「リムくーんどうしたのー?」


そう言って抱きついてきたのは俺と同期の死神のモエ


「俺が間違えてこないだ殺してしまって転生させた奴に呼ばれたんだよ」


「えー私もリムくんといつでもどこでも意思疎通したーい」


こいつは見てわかる通り


俺が好きだ


自意識過剰とかじゃなく…


うざい。


正直うざい。


「それは嫌だ」


おれがキッパリ断るとモエは口を尖らせる


「ええーひどーい笑ツンデレめ」


ツンデレじゃねぇ。


いやツンデレかもしれないが…


モエは好きじゃない…


「リムくーん??」



モエside



リムくんが最近私に構ってくれない


今はセリナっていう女とばっか話してる


閻魔大王様も怒ってるってのに


あ。


「そうか。セリナを殺せばいいんだ」

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