第3話

2日目
680
2019/03/22 12:36
君と出会って2日目。
俺は、またあの高台に行った。



いた。
あなた『また会ったね。』
恭平「そりゃ、俺からまた会えるかって聞いたのに
来ない訳には行かないでしょう。」
俺がそう答えると彼女は少しは不満そうな顔をした。
あなた『義務感?』



君に会いたかった。
そんなこと言えるはずがない。


恭平「名前、なんて言うんすか?」



俺は精一杯話を逸らした。
あなた『あ、話逸らした〜!…あなただよ。』
話を逸らしたことをとがめる癖に
ちゃんと質問には答えるんだ。
変な子。
あなた『君は?』
恭平「恭平っす。」
あなた『へぇ、いい名前だね。』
あなた『今日、学校は?』
恭平「いいっす。」


なんか、今日は君とずっといたい気分だ。







それから俺達は日が暮れるまで話した。



恭平「じゃあ、俺、帰りますね。」
あなた『もうそんな時間かぁ…ばいばい。』



少し名残惜しそうに別れの挨拶をする彼女がかわいかった。



恭平「じゃあ、また明日。」

あなた『うん。』

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