ーーーーーー春ーーーーーーー。
それは、出会いと別れの季節。
「刹那!これ。今までありがとう!またね!」
親友の去っていく後ろ姿。大人びて見えた。ああ。今日と言うこの日は二度とやってこない。
親友との学校生活もー。
ーーーーーー夏ーーーーーーー。
心も、体もあつい季節。
「愛弓!今日、遊べる?」
学校が終わった。今日は塾がある日だ。塾に行く前、遊びたいなぁ。
「刹那、、、。ごめんね。今日、無理なんだ。」
「そっか。わかったじゃあ、またあとでね。」
ええぇー。またぁー。最近、遊べる日が、少なくなった。思えば小学四年生だったあの日二人は同じ塾にはいった。あの頃は、毎日のように遊んでいたのになぁ。
もしかして、、、いやいや愛弓に限ってそんなこと、、、。
ーーーーーー冬ーーーーーーー。
冷たい風が刃のように心を突き刺す季節。
こんなこと、聞かなきゃよかった、、、。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。