......
テンが借りているマンションの部屋の前に、
やっと到着した。
インターホンを鳴らすが、出てくるまでの時間でさえ
勿体ないと思ってしまう。
🐱「はい、…って、じゃにひょん……」
俺の姿に目を丸くしたテンは、慌てた様子だ。
そして、何故かドアを閉めようとしたから
俺も慌てて足でドアを固定する。
🐟「テン、入っていいかな、」
そう聞くと、テンは、少し悩んだあと
こくり、と頷いた。
部屋に上がって、2人で正座して向き合う。
🐱「あの…ヒョン、急にどうしたんですか…」
🐟「ドヨンくんに、聞いた。」
俺は、テンを引き寄せて、ぎゅっ、と抱きしめる。
この小さい身体で、どれだけのことを背負ったか。
🐟「気づいてやれなくて、ごめん。
それに俺、テンの気持ちから、逃げてた。」
🐱「っ、…ひょ、ん…っ」
テンは肩を震わせて、透明な涙をぽろ、と流している。
俺は涙を拭ってあげる。
それくらいしか出来ることがないから。
🐟「…こんな時に言ったら、テンが悲しんでる時につけ込むみたいで、嫌だけど…」
🐟「俺、テンのことが好きみたい。
俺と、付き合ってくれない?」
🐱「ひょん、…ぼくもっ、ほんとは…っ好きです…
まだ、ひょんのこと、…すきなんです、っ…」
🐟「そっか、その言葉、聞けてよかった。」
こんな俺を嫌わずに、好いてくれるテンが
とても愛おしく感じる。
まだ泣いているテンの背中を撫でると、
テンは少し赤くなった顔で
🐱「っ、ひょん……おねがい、…ぼくのこと、抱いて、ください……」
と、言って、俺の唇に、ちゅっ、と口付けた。
…そんな潤んだ瞳で見つめられたら、
断ろうにも断れないじゃないか。
🐟「ほんとに、いいの?」
🐱「じゃにひょんで、上書きしたいの。」
🐟「そっか、じゃあ…抱いてあげる、」
.........
🐱「ひょん…も、ほぐすの、やめて…挿れて……」
🐟「もういい?ほんとに?」
テンが襲われた、という事実があるから俺としては
できるだけ優しくしたいのが本音。
でも、テンがいいというなら、…挿れるか。
ずず、とテンのナカに挿し込む。
🐱「んっ、ぁあっ……ひょん、の…おっきぃ…」
🐟「…やばいな、テン…えろいわ、、」
🐱「んふっ…ひょ、ん…うごいて、、?」
ゆっくりと、腰を動かす。
その度に、テンは嬉しそうな声を出すから
俺も止められない。
🐱「んっ、ぁあっ…ぁあ、…ひょ、んっ……ぅあ、」
🐟「っ、テン…かわいいねっ……」
🐱「ぁ、ぁんっ…ひょ、んはぁ、っぁ、かっ、こい…ぃ、……!」
🐟「テン、っ、好きだよ…待たせて、っ…ごめん。」
俺がそう言うと、テンはナカをきゅっ、と締めた。
愛おしくて仕方なくて、テンの髪を
くしゃ、と握る。
それすらも、テンは嬉しそうにしている。
🐱「っ、ひょん、…あの、っぁ、…か、んで…い、ぃ……?」
🐟「かむ、?…あぁ、いいよ、…っ」
かむとはなんだ、と思ったが、
こんな淫らな行為をしている時に
かむ
なんて、一つしかないだろう。
テンは寝転んでいた身体を起き上がらせ、
俺の首に腕を回している。
目を伏せて、熱い息を吐いているその姿は、
この世のものとは思えないくらい、とても魅力的だ。
🐟「っ、た……」
いつの間にかテンが俺の肩から首あたりを
甘噛みしている。
そして、背中をカリカリ、と引っ掻いている。
多少痛いものの、それもテンの愛情表現だと思うと
自然と笑顔になってしまう。
🐱「っ、んん、……このたい、せぃ…奥、までぇっ……んぁあっ…」
🐟「てん…っ、かわい、…」
🐱「やっ、…じゃ、に…ひょんっ…ふぁ、…ぁあ、ごり、ごりっ……くる、ぅ……」
🐟「っ…てん、ねこみたい、だね…」
🐱「っぁあん、や…、、わか、んなぃ……ょ、ぉ、」
🐟「ほんと、っ…おれだけの、テン…」
🐱「ぁ、ひょんっ……いく、っ…いっちゃう…
ぁあっ、んぁっ…ぁぁあっ、!!」
🐟「っ、〜〜!!」
テンのナカがきゅっ、と締まると同時に、
テンは白濁液を自身の腹にぶちまけた。
肩で息をしているテンをベッドに寝かせる。
最初から疲れさせちゃったかな。
ベッドサイドに腰掛けていると、テンが笑顔で
🐱「…ふふっ、僕だけのジャニヒョン。」
と呟いた。
俺はテンの頭を撫でて、
🐟「うん、もう俺はテンのものだね。」
と言う。
その言葉を聞いたテンは、
また、猫みたいに笑った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。