…
足音をあまり立てないようにして部屋に近づき、
静かにドアを開けると
小さく嗚咽が聞こえてくる。
やっぱり泣いちゃったんだ、
そう思うと自然と口角があがる。
が、ドンヒョクの声は嗚咽だけじゃなく、
小さく喘ぎ声も混ざっていた。
☀️「っ、うぅ……ぁ、あ…っ、じぇみ、な…」
🐨「…名前呼んでんじゃん、」
部屋に入り、静かにドンヒョクの近くまで行く。
僕の予想通り、ドンヒョクは泣きながら
自慰行為をしていた。
それも、僕のベッドで。
僕はドンヒョクのうしろからゆっくりと手を伸ばし、
自慰行為を行っているドンヒョクの手に
自分の手を添える。
☀️「っ、じぇみな、……、?」
🐨「人のベッドで何してるのかと思ったら…」
☀️「、ご、ごめんなさい…っ、、」
ドンヒョクはさらに涙を溢れさせて
必死にベッドにうずくまっている。
🐨「ねぇ、ドンヒョク。そんなに可愛い事されたらいじめたくなっちゃうんだけど?」
☀️「ぇ、…?」
🐨「たとえば…前みたいに抱いてあげるとか?」
僕がそう言った瞬間、ドンヒョクは
少し期待したような、でも不安そうな目で
僕をじっと見つめてきた。
ドンヒョクの考えていることは手に取るようにわかるが
ドンヒョクの口から言わせなくちゃ意味がない。
僕のこういうところが
ジェノに呆れられる原因なんだろうな。
🐨「ちゃんと言葉にしないと分かんないでしょ?」
ドンヒョクは少し困惑したような表情で
聞こえない程度の声でつぶやく。
☀️「……この前、みたいに…抱いてほしい、です…?」
🐨「へぇ、ドンヒョクはまた僕に抱かれたいんだ?」
そう言うと、今度は頬を赤らめる。
照れ屋なところも全部、全部、愛おしい。
☀️「、じぇみな…」
🐨「……いいよ、抱いてあげる。」
☀️「えっ、ほんと、!?」
🐨「うん、ほんと。だから今から自分でうしろ解してみて?」
☀️「じ、自分で、?」
🐨「この前してあげたんだから大体分かるでしょ?ほら、早く。」
☀️「わかった、……」
ドンヒョクはゆっくりとベッドから出てきた。
僕はドンヒョクにローションを渡す。
あまり使ったことがないんだろう、
ぎこちない手つきでローションを手に垂らしている。
☀️「これで指 挿れたらいいんだよね、?」
🐨「そ、四つん這いの方がやりやすいかも。」
☀️「四つん這い…四つん這い、か……」
ドンヒョクは尻を浮かせて指を恐る恐る挿れ込む。
やはり異物感が襲ってくるのか、顔を顰めて
苦しそうに息を吐いている。
☀️「ふ、…っ、は、ぁ…じぇみな、、…くるしぃっ…」
🐨「自分で気持ちいいところ探せるよね?」
☀️「が、んば…る、……」
ドンヒョクは時折苦しそうな声は出すが、
気持ちよさそうな声のほうが多く溢れている。
🐨「気持ちよくなってきた?」
☀️「ん、ぅうん、っ…でも、…なんか、むずむず、するっ…」
🐨「でもドンヒョク、後ろほぐすの上手だよ。それに凄くいやらしいね。」
☀️「は、ぁ…じぇみな、、むり…っ、きもちよく、ぁ…なれな、いっ…イイとこまで、っ…届かない…」
うしろにイイところがある時点で、
もうドンヒョクはメスになってるようなもんだ。
🐨「じゃあ可愛くオネダリしてみて?」
ドンヒョクが僕のベッドで自慰行為を
しているだけでも最高に可愛いけれど、
きっとオネダリをしたら更に可愛いんだろうな。
ドンヒョクは素直に僕と目を合わせて
☀️「じぇみなぁ、っ…おねがい、…きもちよく、させて…?」
と言った。
🐨「ふふ、ドンヒョクは変態なんだね、」
☀️「ちがうもん……」
軽く頭を撫でて、ドンヒョクの腰を掴む。
ドンヒョクの体勢はそのまま尻を突き上げた形にして
僕とドンヒョクはひとつになる。
☀️「っ、あ、あ…!おく、まで…くる、っ…」
🐨「っ…ナカ、締まってんね、」
☀️「ぁあ、あ…じぇみな…っ、んぁ、っ」
🐨「なぁに、…っ、、気持ちいいのっ、?」
☀️「ぁあ、うんっ、ぁ、きもちいい、っ…おくっ、とどいて、っ…きもちいい、のぉ…っ」
ドンヒョクの感じている顔が見れないのは嫌だから、
繋がったまま ドンヒョクの身体をぐるっと回して
正常位になる。
🐨「んふ、かわい。…っ、ドンヒョガ…っ」
☀️「んぁ、ぁ…じぇみな、すきぃ……すき、なのっ…、ぁあん、っ…」
🐨「ありがと、っ…」
ドンヒョクは僕にありのままの想いを伝えてきた。
僕もドンヒョクと同じ気持ちだよ。
だけど、言葉には表さない。
もっと僕に依存させるために。
☀️「ぅ、あ…じぇみな、ぁ…っ、いっちゃ、う…ぁあっ、ん、!」
🐨「ナカと外、どっちに、出したらいいっ、?」
☀️「なかっ、なかに…じぇみなの、きてっ……!
ぁ、ああ…っ、あぁあっんん、!!」
🐨「っ、〜 !! 」
ドンヒョクは力いっぱい僕を抱きしめている。
背中に爪が引っかかって鈍い痛みが襲うけど
ドンヒョクがつけた傷ならむしろ僕は喜んでしまう。
汗と体液で身体をベトベトにしたドンヒョクは
ぐったりとしながら僕に尋ねてきた。
☀️「じぇみな、俺、じぇみなの事が好き。じぇみなは、俺の事…どう思ってるの、?」
🐨「……さぁ。ほら、精液出さなくちゃ。シャワー浴びに行くよ、」
☀️「…じぇみなの事が分かんないよ、…好きなのに、」
ドンヒョクが僕の事を想う気持ちよりも
僕がドンヒョクの事を想う気持ちの方が
きっと大きい。
だけど、こんな関係の方が
ドンヒョクの頭の中は僕でいっぱいになるでしょ?
ごめんね、素直に愛せなくて。
もうドンヒョクは、僕から離れられないよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!