第62話

 Sungchan × Shotaro 
13,125
2021/09/30 14:42
















そんなある日の夜、

いつも通りタロヒョンと2人きりの部屋で

ゆったりとしていた。






僕はベッドサイドに座りながら

スケジュール確認のために手帳を開いて

いつになったらタロヒョンとデートをできるか、

という事を考えていた。





すると、光が遮られ、視界がうっすらと暗くなった。





手帳に向けていた目線を上に向けると

そこには唇をむう、と突き出しているヒョンがいた。








「ヒョン?…どうかしましたか?」

『ソンチャナ、ぼくは怒ってるよ。』

「え……?僕何かしましたか、?ごめんなさい、ヒョンを怒らせるなんて…」








突然の事態に驚きが隠せない。



僕がヒョンを怒らせた、だって?



怒らせた原因を考えてみるけれど、見当すらつかない。








「ごめんなさい、ヒョン。どうして怒ってるか教えて貰えますか……?」

『ふん、ソンチャナ、分かってないんでしょ。』

「はい…ごめんなさい、」

『じゃあ教えてあげる。』








ヒョンは僕の隣に座る。

距離を開けず、ぴったりとくっついて。




ヒョンから発せられる言葉を待ちながら

その愛くるしい顔を眺めていると



ゆっくりとキスされた。








『んっ……』

「っ、ん………ひょん、、急にどうしたんですか、?」








一瞬で離れたけれど それでもヒョンからキスされた。



怒っていたはずなのにキス?



頭の中がごちゃごちゃになってしまう。

ヒョンは そんな僕を見ながら 今度こそ話し出した。








『ソンチャナ、えっちの時ぼくに遠慮してるでしょ』

「へっ、!?」








ヒョンの口から出たのはそんな突拍子も無い言葉。

いや、突拍子がないと僕が思っていただけで

もしかしたらヒョンは

ずっとそう思っていたのかもしれない。








『ソンチャンの事だからきっとぼくの為を思って、とか考えてるんだろうけど ぼくはどんなソンチャンも受け入れられるよ。』

「ひょん、」

『大体ぼくが普段言ってる “ 好き ” って言葉を信用してないの?』

「そんなわけっ、!!」

『じゃあちゃんと行動でしめしてよ…』








ハッとしてヒョンの顔を見ると、

そこには不安そうに揺れる瞳があった。






僕はヒョンの小さい身体を抱きしめる。








「っごめんなさい、ヒョン…ヒョンの気持ちも考えずに僕の自己満足で……」

『ぼくの事を考えてとった行動ってことはわかってるもん。』

「あぁ、本当にごめんなさい、ヒョン。」








力いっぱいにヒョンを抱きしめていると

2人のバランスが崩れてそのままベッドに倒れこんだ。



いや、ヒョンがわざとバランスを崩したんだ。








『…ねぇ、ソンチャナ………』








僕はその言葉を聞き終える前に

その小さな唇に自身の唇を押し付けた。










濃厚なキスを落とす度、

ヒョンは苦しさと悦びが混じったような表情になる。








「ヒョン、愛してます。」

『っ、ふ…ぁ、、そんちゃ、な…』








キスをしながら前を優しく触ると

蕩けた声がその可愛い口から溢れてくる。







ヒョンは遠慮しなくていい、と言っていたけれど

僕としては遠慮をしていた面もあったが


こんなに綺麗なヒョンを壊したくない


そういう思いもあった。




でも、もしヒョンが壊される事を願っているなら?




そう思うと理性なんてどこかに消えていくようだ。








「タロヒョン、僕にどうしてほしいですか?」

『…ソンチャンの、好きなように…して、、』





「いいんですね、?」










塵程度に残っていた理性も、

ヒョンの言葉で完璧に消えた。





痛くないように、でもお互い気持ちよくなれるように。






後ろをゆっくりと広げ、

そこに大きくなった僕のを添える。








『ぁ…そんちゃな……はや、く…』

「ヒョン、ほんと可愛い……止まれなくなりそう…」

『止まんなくていいから、っ…はやく、、』









その言葉を合図に 奥まで止まらずに一気に差し込む。








『っあ゙、…ぁあ、、』

「ヒョン、すぐに気持ちよくなりますよ、」









ヒョンがこの感覚に慣れきる前に

ゆっくりと動き出す。




肌と肌のぶつかり合う乾いた音と

繋がった所から溢れるいやらしい水音が

響き渡り、余計昂ってしまう。










『っ、そ、んちゃ…な、っ…ぁ、あっ、ぁあ、…』

「しょたろ、ひょんっ…」

『ぁ、もっと…そん、ちゃん、…んぁっ、、!』










ヒョンの鎖骨の下に唇を当て、強く吸う。



唇を離すと、そこにはヒョンの白い肌によく似合う

薄紅色の花が咲いている。








「ひょん、すごく綺麗です。」

『んっ、そんちゃんは、…すごく、かっこ…い、いっ、よ…っ、、』

「たろひょん、っ…煽んないで…」

『っ、あぁ、んぁっ…!!そんちゃなっ…っ、』








ごりゅ、ごりゅ、と奥まで突く。


ヒョンの身体はビクンビクンとしなやかに跳ね、

僕の背に腕を回しては 恥ずかしそうに腕で顔を隠す。






段々とヒョンのナカが締まってきている。

きっともう限界なんだろう。









『そ、ちゃ、…だめ、っ!っあぁ、あ、イ、ちゃ…』

「ヒョンの可愛い表情、見せてください…っ、」

『ぁ、っ、あ、、っ…ん、ぁ……だめ…そん、ちゃな、…っ、あぁぁっ、!!!』

「っ、ひょん、…あいしてる、っ……〜〜!!」










ヒョンの身体を抱きしめ、耳元で愛を囁く。



力んだ身体の力がゆっくりと抜けていき、

2人でベッドに深く沈み込む。









『…そんちゃな、すっごく激しいんだね、』

「…嫌いになりました、?」

『ううん、むしろ……その、…惚れ直した…』

「っ!!あぁもう可愛すぎる。」










その身体をもう一度抱きしめる。




ゆっくりでいいから、


今日みたいにぶつかってもいいから、


ヒョンの笑顔を守れるような人間になりたい。











「愛してます。」
















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