…
これ以上反論するような事はやめ、
言われた通り大人しく服を脱ぐ。
ジェミニヒョンはそんな僕をじとっと見ている
普段はこんなに じっと裸体を見られないから
無駄な緊張をしてしまう。
🐬「じぇみに、ひょん…」
弱々しく名前を呼べば ジェミニヒョンは
満足そうに笑みを浮かべ、さらに距離を詰めてくる。
🐨「可愛い、ロロのこんな姿 誰も知らないんだよね。」
首筋、胸、腰、太腿、膝、
全身に少しずつ熱を纏わせるように
ゆっくりと触れられる
🐬「っ…ぁ、、ぅあ」
自然と息が荒くなる
そしてヒョンの少しふっくらした唇が
強く押し付けられた
何の準備もせずに訪れたキスは、
僕の身体を酸素不足にして、頭をくらくらさせる。
酸素を取り込もうと唇を少しだけ開くと、
ヒョンはすぐにその隙間から舌をねじ込む。
普段の優しいキスとは違う、荒々しくて 男らしいキス
所詮キス、
それなのに ぞくぞくと体の芯から
何かが込み上げてくるような感覚だ。
唇が異常に熱を持ち、心臓も驚くほど大きく動いている
そのまま押し倒されて両手首を頭の上で掴まれる。
そしてまた、激しいキスの嵐
キスだけでおかしくなりそうだ。
人間は何か欲に夢中になっていると、
その他のことには無関心になってしまう。
今の僕も、ヒョンから与えられる刺激に
性欲をくすぐられていて、
ヒョン以外全く見えていなかった。
だから カチャ という音と手首の冷たい感覚がするまで
ヒョンが何を企んでいたのか全く分からなかった。
🐬「えっ…ひょん……?」
🐨「可愛いロロ、もう逃げられないね。」
仰向けになったまま、首を反らせて頭の上を
何とか確認すると そこには黄色のファーがついた
手錠らしきものがベッドサイドに付けられていたのだ。
驚いて、手首を動かしても、
カチャカチャという無機質な音が部屋に響くだけ。
身体の自由を奪われるのは、こんなに怖いことなのか
そう思うと また、涙がじんわり溢れてくる
🐨「ロロ、泣いちゃったの?その顔、すっごく唆る…ぐちゃぐちゃにしてやりたい…」
うっとりとした笑みを浮かべて、ちゅ、と口付けをする
そしてヒョンの綺麗な手は ゆっくりと僕の胸に向かう。
🐬「っ、…ぁ、、、ん、、」
胸の突起の周りをするすると撫でられたり
先端をツン、と押されたり
ハッキリとした刺激がないまま
ヒョンは初めて触る玩具で遊ぶように
楽しそうに僕をいじめている。
🐬「っん、……ぁ、、じぇみ、に…ひょん…っ」
段々と快楽が蓄積されて、
指が突起に軽く触れるだけでも
身体がぴくり、と跳ね、手錠のカチャ、
という音が響く。
じわじわと身体が侵食されているようで、
気持ちよくて、苦しくて、
そんな難しい感情が心の周りをぐるぐると取り巻く
諦めてこの終わりのない快楽に身を委ねていると急に
ヒョンは爪を立てて、ガリ、と胸の突起を引っ掻いた。
🐬「ひぃ、あっ…!!」
身体がビクビク震える
今までイキたくてもイケないもどかしさがあったから
余計に今の一撃は僕をまた、快楽に陥れる
🐨「胸で感じてる、いやらしいチョンロ、」
🐬「や、…言わない、でっ…」
🐨「みんなが知ったらどう思うかな。」
🐬「やめてっ…それだけ、は…っ、、」
いつもと全く違うヒョンでも、やっぱり愛していて
大好きなヒョンに触られているだけで
身体が疼いて、敏感になって、
我慢しようとしても声が溢れてしまう。
そんな僕を見透かしたようにジェミニヒョンは
いやらしく僕の後ろに指を挿れる。
前戯でここまで時間をかけられたのは初めてで
僕のものからは透明の液がたらたら溢れている。
🐨「ロロのうしろ、ひくついててヤラしいね。」
🐬「そ、んなこと、…っ、ふぁ…っ、、」
🐨「そんなこと…なに?」
🐬「ない、…っうぁ、あ……で、す……っ、、」
ヒョンは僕が話すタイミングに合わせて
前立腺を上手く刺激してくる
ヒョンの柔らかい指から前立腺に与えられる
激しい刺激に耐えられなくて、
全身がびくびく震える
手錠は相変わらずカチャカチャと音を鳴らしていて
その音は 拘束されている、
という事実を聴覚的に教えてくるから
余計絶頂に向けて僕の身体は昂る
🐬「んっ、…ぁ゙、いっちゃ、…ぅ!!」
身体を捩り 足先を丸めて ビクビクと激しく震える。
今まで溜めていた欲が 一気に吐き出される
🐨「いっぱい出たね、そんなに気持ちよかったの?」
まだ身体が火照って頭がぼうっとするから
ヒョンの問いに力なく頷く。
🐨「じゃあもっと気持ちよくしてあげる、」
その刹那、まだまだ敏感なナカにヒョンのものが
躊躇なくはいってきた。
🐬「っあ゙ぁ、!!っ、う、…ぅ…」
僕の悲鳴にも近い声なんか聞こえていないように
ヒョンは腰を激しく動かし始めた
指1本分しか解していないのに、
いきなり挿れられて、そして性欲処理をするように
激しくそれを出し挿れされている。
🐬「ぁ゙ぁあっ、!!いた、い……っ、ひょ、ん…!」
🐨「っ、ろろ……っ、、あいしてるよっ…」
🐬「っ、はぁ、ぁあんっ、…っう、…はっ、、ぁ」
🐨「僕だけの、っ…チョンロ…っ、、」
腰を引っ張られ、奥までガンガン突いてくる
奥にヒョンのがとどくたびに、意識がふ、と
飛びそうになる。
だけど 手錠が腕に引っかかり
鈍い痛みが快楽と同時に襲ってくる。
🐬「い゙った…ぁ、っんん、ぁ…ひょ、ん…っ!」
🐨「っは、…ぁ、……っ、、」
🐬「ひょ、んっ…っ、むり、ぃ、、ぁ、やっ、…」
🐨「…離れないで…っ、、」
だめ、もうイっちゃう、
そう思い、唇を噛んでいると ヒョンの腕が腰から離れ
首元に添えられた
一瞬だけ腰の動きを止めてしまう
やばいかも、
そう思った時には首を絞められていた
それも、全然弱くない力で。
🐬「っか、ぁ…っ、ひょ、…っ、、、っ!!」
🐨「ロロや、…チョンロや…愛してるよ、誰よりも…」
🐬「っぃ、、っっ、、!!……!」
言葉にならない言葉だけが喉を通り抜けていく
抵抗しようにも、腕が不自由だから何も出来ない
ただ、首を絞められるのに耐えるだけ
そんな状況でもヒョンは腰の動きを止めずに
激しく揺さぶってくる
僕も、こんな状況なのに、というかむしろ
普段よりも何故か感じてしまっていて
本当にイキそうなギリギリのところ。
ヒョンは、更に首を絞める力を強めて、
腰を振るスピードも早めた。
🐨「一緒に…逝こうね……っ、、」
🐬「っ、ひゅ、……っ、、〜〜!!!」
ナカでヒョンのあたたかいものが
ふわ、と広がる感覚とともに、
ヒョンの指が首から離れて すっと冷たくなる
そして、肺に吸い込まれる酸素
🐬「っ、ごほ、…っ…げほ、ごほっ、、」
頭もズキズキ痛むし、
手錠が嵌められた手首も、
指先なんかも感覚が薄ぼんやりしている。
そんな中見えた、ヒョンの表情は
ものすごく幸せそうな表情で、
惹き込まれるくらいの美しさを纏っていた
首を絞められてもそんな事を思ってしまっている僕は
きっと既に、
ジェミニヒョンに堕ちている
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。