2人は結婚した。
誰もが喜んだ。
当の本人達はとても幸せそうだった。
1人目の子供が生まれた。
女の子だった。
その子は呪力を持っており呪霊が見えた。
2人目の子供が生まれた。
この子も女の子だった。
その子も呪力を持っており呪霊が見えた。
長女は5歳の時に術式が使えるようになった。
誰もが喜び次女のあなたも術式が使えるようになるだろうと思われていた。
1つしか離れていない姉妹だったが長女は4歳の時に呪力が操れるようになったがあなたは5歳になっても術式は使えなかった。
周りの大人達は、あなたのことは諦めていた。
全ての期待が長女に向いた。
しだいに家族はあなたのことを使えないだのなんだのと罵るようになった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!