私を睨みつけるように聞いてきた彼はもはや別人
さっきのやつも見てると、彼は二重人格ってやつだろうか
まぁそうだよね…世の中に顔もよくて性格もいい人なんているわけないとずっと思ってたからショック的なものは少ない
ここは冷静に対応しないとと思い、正直に学年とクラス、名前を伝えた
よし、冷静に冷静に…
くわっと目を見開き彼に向かって大声で言う
全然冷静になれなかった…
自分でも驚くレベルにテンパってしまった気がする
なんだ、その見下した感は。
ドン引きしたような視線をこっちに向けてきたが気にしないでおいた
てか今更だけどこれ、本当に楪くんなんだよな?
さっき自分で顔もよくて性格もいい人なんているわけないって思ってたからショック的なものは少ないとか言っちゃったけど…
未だに信じきれてない自分がいる
ビビりながらもそーっと目線をあわせ彼に聞く
やはり本人。
あぁやっぱりか~…
一人衝撃を受けていると彼が急に私の腕を掴んできた
私が彼に問い詰めると無言。なにこの子、考えてなかったのか
えぇ…
流石に酷いぞこれは
悩んで悩んだ結果だろうけど
ぶっちゃけ、今すぐにでもメガホンで叫びたいけど、言ったら本当の本当にやばい気がするのでやめてあげることにした
一瞬イラッときたが気にしないで話を続けることにした
~
ピピピピピピ…
鳴り響く目覚まし時計を私は勢いよくとめる
ベッドから起き上がり背伸びをする
その次に服を脱ぎ捨てて、クローゼットの中の制服を手に取った
リボンをきっちりしめて家族のもとへ
家族に挨拶をかわして朝食をとる
やっぱりお母さんには分かってしまったか
話を流すように「ちょっとね~」とだけ言ってまたご飯を食べ進める
昨日…
~