その後も粼は暴れ続けた
だがピタリと動きを止めた時があった
その後粼は号泣し、泣き崩れた
多分粼の中で何かあったのだろう
当事者じゃないから何もわからないが
私は暴れ続けた
正確に言うと私の術式だけど、差程変わらない
私の心に反応して術式が暴れているだけ
あなたを失った事で思い出した哀しみ
今思えばあなたは私の心の支えだった
けど、私があなたの人生を終わらせてしまった
後悔はないけど、複雑な心境
不思議な気分だ
私が暴走している間、私の体は術式に乗っ取られる
今まで利用していたツケが回って来た感じだ
その事については何とも思わない
けどもう、人殺しはしたくない
そう思いながらも何も出来ない私は無力だと痛感する
その時、どこからともなくあなたの声がした
あなたは死んだんだ、有り得ない
そう思いつつもあなたの言葉に耳を傾けてしまう
幻聴かも知れないけど私にはそれが心の支えとなった
私が持っていた術式を破壊するのを使い、自身のを壊す
もしそれで私が私じゃなくなっても
祓ってくれるんだよね?
あなた
何か上手く書けません、すいません
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。