第41話

遠い日の記憶。
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2021/05/13 11:21



ーあなたsideー








___"私の命と"、引き換えに。











彼の……





皆の、







明るい未来を、守る為に。











そう言い、強く刀を握る。























___そこでふと気づいた。

















あれ、なにかがおかしい……





























どうして、私の脳裏に…"彼"が浮かんだの……?























どうして……






















だって、












あの山から連れ出してくれようとしたのも、





















あの時柱合会議で私の誤解を解いてくれたのも…




















全部、
























"炭治郎"だったはずなのに……。






















私は……

















炭治郎を見て、まだ生きていたいと……思ったはずなのに…





















なんで……?
























その時、数年分の情報が頭に流れ込んだ。































___『"___"お兄ちゃん…!』















『…あれ、あなた…?また来たのか?』














『うん…!"___"お兄ちゃんに会いたくて…!!』















『仕方ないなぁ、あなたは。』











そういい、"___"は微笑む。





















その後、私は"___"と遊んで、家に帰った。
















それを、何度も何度も繰り返していたみたいだ。



















そんなある日、父に言われたんだ。

























『あなた、"___"くんのことが好きか…?』













幼い私は、目を輝かせて答えたんだ。




















『うん…!"___"お兄ちゃん、すっごく優しくてかっこいいんだよ!』


















『…そうか、よかったな』
















そう言って、父は和やかに笑った。














しかしその後、父は真剣は面持ちで言った。

















『…いいか、あなた。

……いつか、お前には大きな決断をしなければならない時がくるだろう。



















例えば…己の命をかけた決断、とかな。





















でも、これだけは忘れないでくれ。































___お前は、死なない。






















お前のその"想い"が、お前を…助けてくれるかもしれない。





















……だから、その"想い"は何があっても決して捨てるなよ。



























……お前は信じていればいいんだ、

























___愛する者を。』






































常闇 あなた
……お兄、ちゃん…?
鬼舞辻無惨
?、何を言っている
常闇 あなた
……そ、んな…忘れてた……貴方が…そう、貴方が……お兄ちゃん、だったんだね……































































___義勇さん、










カァァァァァァァアアアア!!!!!
























その時、鴉の鳴き声が響き渡った。
常闇 あなた
月夜…?
月夜(かぐや・常闇のカラス)
カァァァァ!!
あなた!!援護ヲ呼ンデ来タゾ!!
常闇 あなた
な、んで……!!
援護は不要だと…ッ!!

















その時、











宇髄天元
お、いおい……ッ!!
派手にどうなってやがる…!?
常闇 あなた
み、んな……なん、で……


















声が震える。
















なんで、貴方達が来たの…?



















炭治郎、善逸くん、伊之助くん、胡蝶さん、宇髄さん、悲鳴嶼さん、甘露寺さん、伊黒さん、不死川さん、時透くん……





















___義勇さん、


















護りたい人達がここに来てしまっては……私は、どうすれば…















竈門炭治郎
この匂い……ッ!!
鬼舞辻無惨ッ!!!
















皆は、一斉に刀を抜く。
















鬼舞辻無惨
お前は…花札の……ッ!!

















.
常闇 あなた
神の呼吸 漆の型 閃々障翳
ザン……ッ!!
鬼舞辻無惨
ッ…!!!
鬼舞辻無惨
(何……ッ!?この私がこの一瞬で四肢を斬られただと…ッ!?!!)
伊黒小芭内
(音が遅れて聞こえた…!?!!)
甘露寺蜜璃
(す、凄いわ…ッ!!!!この一瞬で鬼舞辻無惨の四肢を……!!!)
常闇 あなた
鬼舞辻無惨、お前の相手は私だ。
余所見をするとは、随分余裕だな。
その余裕が命取りだぞ。お前を殺すことなど、私にとっては造作もない。
鬼舞辻無惨
!!……ほう、造作もないか…
先程…































___自分の命と引き換えに、
と言っていたのは…誰だろうなぁ?
胡蝶しのぶ
!?!?
…あなたさん、どういうことですか…!?
不死川実弥
お前……何を、
常闇 あなた
……神の呼吸が完成したんです。
宇髄天元
それがなんで、お前の命と__
常闇 あなた
___私の命と、引き換えの型なんです。
!?!?!?
我妻善逸
そ、んな……!!!
あなたちゃん…!!!
嘴平伊之助
お、おいピカ子…!!!
嘘つくんじゃ__
常闇 あなた
嘘じゃない、
























.
常闇 あなた
鬼舞辻無惨を殺して、私も死ぬ





























、、、
















遠い日の記憶。




















彼女を、救うための手がかり。

















それは……



















きっと、古いメモリーの中に。














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▷滲んだ、この想い。
あなたに、心の侵食を許したの。
夜を飼い慣らした眼に、あの日の月と、あなたを映した。

▷キミというゲキヤクに縋った。
冷たい灰色の夜が、色付いたあの時だけを見ていたかった。

▷▷檸檬を煮込んだ鍋に、アネモネを散らした。
___でも、もう手遅れみたいだ。
























___よかったね、両方白くて。

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