第35話

凪いだココロに、波紋。
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2020/06/04 15:22
ーお話の前にご報告ー


私の小説を読んでくださる皆様、本当にありがとうございます!

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応援してくださる皆様にこの場を借りて感謝をします。
(*- -)(*_ _)ペコ


本題に入ります。

なんと、この度私べりん。は……


ファンマを作りました!

🌙☀️ or ☾❂です!


どちらでもいいです!

つけて下さると本当に嬉しいです!!

とあるフォロワーさんからリクエストを頂き、作ることにしました!

本当にありがたいです…ッ!



これからもこの作品と、私べりん。の作品をよろしくお願いいたします
(*- -)(*_ _)ペコ



※ 投稿が遅れて大変申し訳ございませんでしたッ!!!💦




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ーNo sideー




ちょうど屋敷の薬が切れた義勇は蝶屋敷に薬を貰いに来た夜、

ふと、屋根の上に居る存在に気付いた。

見上げると、


思わずその光景に驚く。










__風に吹かれて靡く、艶のある髪。




月光に照らされ、妖しげに光る白い肌。










遠くから見ても美しい人物…














___あなたに、





思わず目を奪われ、そのまま見惚れる。






それに気付いたあなたは不思議そうに義勇を見た。





義勇はそれに気付き、ハッとする。






すると、あなたは微笑み、義勇を手招きする。





義勇は誘われるがままに屋根の上へと飛び乗り、





あなたの隣に腰を下ろす。







.
冨岡義勇
こんなところで何をしているんだ
常闇 あなた
……月を、見ていたんですよ。
常闇 あなた
綺麗でしょう、月が



あなたは月を見上げたまま、そう言い、微笑む。


冨岡義勇
今夜は満月ではないが、綺麗なのか?
常闇 あなた
……月は、欠けているくらいが美しいんですよ、
常闇 あなた
……だって満月は…











.
常闇 あなた
次の日には、欠けてしまうから











そう言ったあなたが…










あまりにも切なげで、











儚げで…















美しくて、
















義勇はあなたの横顔から、目が離せなかった。








黙って横顔を見つめる義勇を不思議に思ってあなたは義勇を見つめ返した。



常闇 あなた
私の顔に、何か付いていますか?
冨岡義勇
……いや、
常闇 あなた
?どうかしました…?





義勇は静かに月を見上げ、ぽつりと呟く。













冨岡義勇
…お前は、かぐや姫みたいだな。






.
常闇 あなた
かぐや姫…?





疑問に思ったあなたは復唱し、疑問符を口にする。




冨岡義勇
……月のように儚げで…
冨岡義勇
太陽のように眩い、
冨岡義勇
誰もが……惹かれる存在だ。




そう、静かに義勇はこぼす。










そして、




あなたと目を合わせ…











呟く。










冨岡義勇
……手の届かないところへ、行ってしまいそうだ。








そう言った義勇の深い、紺青の瞳は…









真っ直ぐで、













切なげで、















不安の色に染まっていた。













.
常闇 あなた
…月には、行きませんよ……
常闇 あなた
かぐや姫ではないので、






そう言ってあなたは義勇に微笑む。



















でもその笑みには…























別れの悲痛さと、
























後悔と、
























全てを一人で抱え込む苦しみが…


















隠れていた。




















義勇は…














なんとなく気付いていた。





















あなたの表情が切なげで、苦しんでいることも…



























あなたが大きなナニカを隠していることも。














彼の凪いだココロに波紋をつくったのは……

























紛れもないあなただった。















今まで、ずっと後悔ばかりの人生を義勇は送ってきた。



















俺がもっとはやければ、
















俺がもっと強ければ、













俺がもっと…ちゃんとしていれば、



















その言葉はいつしか、自身を縛り付ける呪いとなっていた。



















しかし、













そんな彼の呪いを解いたのはあなただった。



















それと同時に、






彼に新しい感情を教えたのもあなただ。


















手が届くようで……
















届いているようで…

















届かない。















やっと自分の感情に気付いたのに…




















やっと、ここからだというのに…
























__お前は、何処に行ってしまうんだ…?





















義勇は眉を下げ、控えめに…切なげに、笑う。















冨岡義勇
……あなた、
冨岡義勇
…頼むから……
冨岡義勇
…何処にも行くな、
常闇 あなた
……
冨岡義勇
……俺は…
冨岡義勇
…俺は
常闇 あなた
…義勇さん、









あなたは静かに義勇の名前を呼び、















涙を堪えながら、笑う。












冨岡義勇
…あなた……
常闇 あなた
…ごめんなさい、
常闇 あなた
……黙って…いく、私を…

















.
常闇 あなた
許して…












そう言ったあなたの声は震えていた。


















溢れそうな涙を…







ただ、










堪えるのが精一杯で…














自分がちゃんと笑えているのかもわからない。


















.

すると、義勇はあなたの手を引き、自身の胸の中へ閉じ込めた。









そして、両者は抱きしめ合う。





















片方は…






















唇を噛み締め、自身の無力さに悔しさが込み上げる。



















もう片方は…






















ただ、必死に…























この世界に留まりたいと思ってしまう自分を殺そうとして…




















何度も失敗していた。























変わらないのは…
























___ただ必死に、


















溢れそうな涙を止めていたこと。
















、、














凪いだココロに、波紋。



















凪いだ彼の呪いを解いたかぐや姫は…























満月の夜、





















旅立つ。






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