第14話

光源
10,495
2020/01/09 16:20



ー炭治郎sideー




???
神の呼吸 参の型 絢爛光 





眩しい……。


とても眩い光が当たりを包み込んだ。


鈍い光に一見みえるが、


その斬撃はとても鋭く…


音よりも速い……。


そして…


美しい……。


光が見えた時にはもう既に頸が斬れている斬撃。


そんな事を出来る人間は


限られてる……。


そしてそれが誰なのかも……


俺は知ってる。


































.

竈門炭治郎
……探したぞ、"あなた"。
常闇 あなた
……探さなくていいと、書いたはずだ。
竈門炭治郎
そう言われて探さない訳が無いだろう。
それに、皆心配しているぞ。
急に姿を消したから……。
常闇 あなた
……心配…………??

今更…何を心配するの……??
誰を……心配しているの…………??

あの人達は…………どうして心配するの…………??
竈門炭治郎
あなた…………
常闇 あなた
私は…………もう鬼殺隊には戻らない…。

いや、






初めから……鬼殺隊に私の居場所はなかった。
私は…………鬼殺隊の隊士では無かった……。
"戻る"というのも間違っている。
竈門炭治郎
あなた、そんな事は……っ!!
常闇 あなた
…わかってる。
炭治郎は優しい。
お館様も、きっと心配しておられる…………。





それでも私は…………
此処に残る。
此処がいい。

私には、一人で此処に居るのが一番気が楽なんだ。
竈門炭治郎
あなた!!!
常闇 あなた
…炭治郎、静かに…………。
鬼がまだ居る。

それに、今は夜だよ。
竈門炭治郎
…すまない……。
グへへへへっ!!
いい頃合の女がいるぜぇ!!!
この山に"噂の"神の呼吸の剣士が居ると聞いたが…………
どうも留守みてぇだなァ??笑
ああ、居るのはただの餓鬼と美味そうな女だ。笑


なっ、何…………!?


まだ鬼がこんなにも居るのか!!?!


この数……


いくら弱い鬼とはいえ


数が多すぎて攻撃を塞ぎきれないぞ……。


常闇 あなた
神の呼吸 肆の型 暗晦の抱擁
竈門炭治郎
っ!?!?
なんだ……?


黒い霧のようなものを


金の刀身が纏っている……。


暗闇に呑み込まれそうだ……。


でも


美しい…………。


神の呼吸…


それは……


一番強く、


一番難しく、


一番美しい呼吸だろう……。

竈門炭治郎
すっ、凄い……っ!!
こんな広範囲に一気に攻撃出来るなんて…………
ぐっ、ぐぁぁ"ぁぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"!!!
くっ、苦……しっ……!!
おっ、お前が………………
神の呼吸の剣士…………!!!
常闇 あなた
神の呼吸 伍の型 燦爛光芒 
がっ!!
くっ、頸……がっぁぁ"あ"あ"!!!


一瞬……だった。


瞬きをしている間に


鬼の頸は落ちていた……。


数にして約25体の鬼…。


異常な程にこの山には鬼が居る……。


でも……


この一瞬で…………


その鬼達は消え去った。
















俺は








やっぱり、












思ってしまう。











いや、










彼女を知る誰もが…











そう思っているだろう……。













俺達には……














"絶対にあなたが必要だ"























今の一瞬で


俺の心は決まった。














































絶対に、あなたを連れて帰る。


"鬼殺隊"に…………。






































少年は知っている。



自分達には…


照らす者…つまり、


眩い位の"光源"が


必要だって事を…………。
















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