ーーーーーー助けてくれっ!!ーーーーーー
そんな声が夜中の街にこだまする。
そこには沢山の男が倒れたり立ったりしていた。
(???)クソッ……!
(???)俺達が悪かった!だからっ!命だけは!!
(???)何を今更言っている?
これは決定事項なの。
我が主の名だ。悪く思うな。
だが貴様らも運が悪いな。我が主に逆らうなど……。さすれば殺さなくて良かったものを。
そして銃を向けた。ゆっくりと引き金を引く。
ーーーーーーーーーードンッ!!ーーーーーーーーーー
銃口が響く。
だが誰も知らない。誰も覚えてない。
この男達の存在は皆の記憶からも消え、存在まで消えてしまったのだ
(???)殺しちゃったのー?生け捕りにすれば良かったのにぃ。甘いなァ?
(???)そんな趣味はない。
(???)真面目だねぇ?
プルルルルル
(???)はい。主。任務完了でございます。
え?……分かりました。すぐに戻ります。
ご報告は後出致します。はい。失礼します。
(???)帰還命令かなァ?
(???)あぁ。いくぞ。
そして私達は闇の中へと消えていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!