第7話
第6話
遥香だって、1人の人間だ。
優しい奴がどんどん消えていって、クズだけが村に残る。
なら、生贄にされるのに相応しい奴らはクズな奴らだろ??
痛い目を見たくなければ下がれ??
俺はこの身がどうなろうが遥香を守るって決めたんだ……
俺はずっと村長……お前が怖かった。
あの時もあの時も………
そして今も………
だからこそ、ここで克服するんだ……
この村にはろくな人間は居ない。
殺人鬼、詐欺師、泥棒……などなどその子孫が住んでいる。
俺は、その中の“殺人鬼の子供”だ。
何故か幼い頃から人を殺すやり方を教えられていた。
「身を守る為だ。」
なんて言うけれど、実際、この村から出た事が無いんだからやる必要も無いと思った。
お父さんが殺人鬼ってのは昔から知ってるんだから、正直になれば良いのに……
「人を殺す為だ」
……ってな
村長に勝てる気はしないが、今だけ勝てる気がした。
村長はそう言い、その場を立ち去った。
俺は、強くなんか無い。
君を守る為に強くあらなきゃいけない。
強くあらねば………
俺の大好きな遥香の為に_____
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