第13話

―12― お誘い。
1,015
2018/10/10 11:15
私はソファーから降りて

スマホを手に取る。

電源を付けるとシルクからのLINEの着信が

一通来ていた。

私はロックを解除して早速見てみる。
シルク「今、暇?」
あなた

...

私は少し考えた。

暇だけどモトキが寝てるし怒られちゃうかも
しれないし.....。

とりあえず返信してみる。



あなた「暇だけどどうしたの??」




直ぐに既読が着いた。
よっぽど暇なのかな...w

シルク「暇なら今からどっか食べに行かねえ
かなーってw無理にとは言わねえよ。」

あなた「んーーー(´・・`)💭」
あなた

...置き手紙置いていけばいっか!

多分シルクの奢りだし、丁度お腹も減ってるし

久しぶりにシルクと飲みたいし...いいよね?


あなた「いいよー!どこ集合?」

シルク「え~...じゃあいつもの公園で!」

あなた「おけ!じゃあ今から公園行くね~」

シルク「オレも!じゃ、また後でな!」



LINEでの会話を終えると私は立ち上がり

服を軽く整える。

あなた

念のために...

そこら辺にあったファブリーズを服にかける。

大人っぽいローズの香りが服だけでなく

リビング全体を包み込む。
あなた

ん~!いい匂い...あっ、手紙...

私はテーブルの引き出しから正方形のふせんを

取り出し、ペンの蓋を開ける。

「食べに行ってきます。
起きたらLINEしてね!! あなたより」
あなた

よし、おっけい...っと!

ペンを引き出しにしまい

ふせんをテーブルに貼っつけ

玄関に向かう。


お気に入りの白いサンダルを履き終わり

ドアノブに手をかける。
あなた

...行ってきまぁす

返事がないのを分かっていてもなんだか
言いたくなってしまう。

この気持ち、わかるかな??w

私はバックを手にしたまま外に出て

鍵を閉める。














Sが強いモトキに許可なくこんなこと

していいとは決して思っていない。

けど束縛されたくないの...。


嫌なのは私も分かる。

けど私だって...!!!
















ほんの少しの私の行動が

後々これが命取りになることは

予想はしている。











でも今は...今だけは...

どうか自由にさせて?

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