ん?待てよ...後ろから音が...した...?
手を振りながら叔母様とシルクを
目で追う。
シルクが叔母様の手を手に取り誘導するかのようにして
エレベーターへ乗り込む。
ドアを開るのが...怖い。
どっと気分が重くなる。
鍵を開け、ドアノブに手を置き
下へ押す。
ガチャッ
と音がなり、思わずびくっとなる。
玄関に入ると、廊下は暗く
リビングも電気が着いては居ないようだった。
そんな...まだ寝てるの?
安堵の息を漏らし、私はドアの鍵を閉め
靴を脱ぎ、廊下を渡ってリビングへ行き
電気をつける。
ふとテーブルに貼ったふせんを見る。
無い。
と思えばそのふせんはビリビリにされて
その辺に捨ててあった。
やっぱり起きてた。
きっと起こってビリビリに破いたんだ。
でもなんで電気が着いてないの...?
2度寝...?
モトキは2度寝するようなタイプじゃ無い。
今もきっと...起きて...
するとモトキがニコッと微笑んで
私の方へ近づきそっと抱きしめる。
...?
いつもと変わらない声のトーン
だけど
きっと裏では
恨んでいるに違いない。
―――
18話見ていただきありがとうございます!
前回辞めようかなすごく迷ってたんですが...
予想以上にコメントしてくれた方が多く、
申し訳ない気持ちになりました...。
なのでこのまま続けようと思います!
皆様のいいねやコメントで毎回癒されております。
どうかこれからも私のこの「君の本性。」の
応援、よろしくお願いします...!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!