2人で街頭に照らされた小道を歩きながら
最初の集合場所に向かって歩く。
小学校の時にこの小道でかけっこをして
私が転んで...泣いた時も勇ましく助けてくれた
シルク。
今でも憧れてるよ。
なんて恥ずかしくて言えない。
あれ?今少し息詰まった...?
何かひっかかるのかな。
「モトキ」
この単語ぐらいしか思いつかない。
モトキと何かあったのだろうか...
本当にあっという間だった。
集合した時の思い出がついさっきのように
感じる。
「楽しい時間はあっという間に過ぎる。」
よく聞くけど、これは本当だ。
足を動かして必死に毛虫をはらおうとする。
虫見てるだけでも嫌なのに~~!!!!
手を振ってお互い反対の方向へ
歩いていく。
シルクと会話してる時はなんだか身が軽く感じるし
普通にめっちゃ楽しい。
モトキとは違って...安心するというか...。
決してモトキとは話しずらいとかそういう訳
ではない。
ただ...シルクと居たら何もかも忘れて
楽しくなれる。
気が軽く慣れて、ストレス発散にもなる。
親友がシルクでよかった。
今更だけどね...w
呑気に話してられるのは
今だけ
モトキのお仕置きまで
あと
5分。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。