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午後2時半ぴったり。
私は3時のおやつを食べようとしたが
何も無かった為
今おかしを買いにコンビニに居ます。
モトキには
「気をつけてね...?」
と言われましたが...
なにもないない!大丈夫!!...多分。
とにかく...
どのおかしにしよう...!!
チョコ系もいいし...ポテチとか塩っぱい系も
捨てがたい...
なら2つ...
声がする後ろに振り返ると...
そこには幼馴染の1人、シルクが居た。
―――
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やらかした...
ついシルクと話し込んじゃってた...
それに30分も...
絶対モトキに怪しまれる...!!!
マンションの階段を上がり私は恐る恐る
ドアを開け、
...返信はない。
居ると思うんだけどな...?
玄関に足を踏み入れた瞬間
壁に体を押し付けられた。
モトキに。
話した方がいいのか...
もしくわ黙るか...
どっちにしてもハッピーに終わるはずがない...
不意にキスをされる。
顔を離すとモトキは私を見つめた。
その言葉を聞きたくなかったかのような
悲しげな目をして。
悲しい顔をされたら...
なんかすごい申し訳ない気持ちになる...
けどそんな甘い考えはモトキには無いこと、
私は知る由も無かった。
またキスをされた。
かと思いきや舌をねじ込まれる。
そして
モトキの舌と私の舌が絡み合う。
深く、深く.....。
隙間がないぐらいに、激しく。
私の耳元で囁くその低音は
私の背筋を、いや、体をゾクゾクさせた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。