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第13話

12、
1,319
2019/07/04 02:41
あなた

あのね、、




そう言って彼女は話し始めた









あなた

私が高校2年生の時。
昔から両親は自営業の仕事してて。
その両親の経営してた会社が潰れて、借金取りに追われる毎日を過ごしてたの…
毎日毎日両親がお金の話をしてて色んな人に謝ってる所見るのが嫌いで、辛くて、
両親のこと、だいすきだったのに、
1人で勝手に、私を売ろうとかそういう話をしてるんじゃないかって思うようになっちゃって……
恐くなっちゃったんだぁ。。泣
一緒に入れなくなった
一緒に笑えなくなっちゃった

その話を両親にしたらごめんねごめんねって
たくさん言われた
私のせいで家族は離れ離れになった
私を上京させようとするときもお金を使った
そのせいでもっともっと生活はきつくなった
私のせいで2人が無理して
私が今たのしかったり笑ってるとき、
両親は辛い思いしてるかもしれない




昔からずっと私は1人だった
元々人付き合いが苦手だったから。
高2の時は特に家のことで精一杯で友達なんていなかった。学校でも家でも居場所なんてなくて死んだほうがいいのかなとも考えた。

別にこれから生きてて楽しいことなんてない
1人だし悲しむ人もいない
私には誰もそんな人いない


だから人との付き合い方も何にも知らなかった。シルクに連絡してねって言われても出来なかった。
嫌がられるんじゃないかって怖くてなんにも出来なかった。


今もね、ほんとは怖い。

シルクに全部知られて、
シルクが嫌になってまた1人になったらどうしようって、すごく怖い。。。



1人ってね、、


やっぱり辛いんだ。。。





頑張って1人で生きてきたし、
死なずに頑張ってきたけど、
人って1人じゃダメなんだね。。

1人じゃなんもできない


悔しいけど、


私は弱くて弱くて最低で、、、

だからなのかなぁ。
1人だったのは。






これからまた1人になって




1人で死んでいくのかなぁ
























俺は決めた



















絶対こいつを1人で死なせない


















死ぬ時は絶対側にいてやれるように




























もうお前は1人じゃない































大丈夫


















俺がいるから






























すきだよあなた































シルク
シルク
1人にしないから
シルク
シルク
俺がいるから
シルク
シルク
世界中の誰もがお前の敵なら、
俺はたった1人の味方になってやる
シルク
シルク
ありきたりの事しか言えないし出来ないかもしれない。それでも俺はあなたを1人にしないから。絶対。それは誓うよ。
シルク
シルク
安心して俺のことすきになってよ
シルク
シルク
今なら自信持って言える。
シルク
シルク
俺、あなたのことがすきだよ









ちょっとカッコつけてるみたいだけど











ほんとにそう思ってる。




















頑張って生きてきたあなたは絶対に幸せになるべき

























だったら俺があなたを幸せにしてやりたい























一緒にいたい






















笑っていたい























すきだよ





















シルク
シルク
全部話してくれてありがとう
俺も聞けてよかった。
少しはすっきりした?
ゆっくりでいいからさ、、な?








きっと辛くて誰にも言えなかったことも言ってくれたと思う。




















話してる時に、少し詰まるところもあったし涙目だった。













きっと涙を我慢しながら話してくれたんだと思う。

















きっと辛くて辛くて仕方ないと思う。






















あなた

うわああああああんうわああんうわ〜ん














溜まりに溜まった涙が一気に溢れ出た。



















相当辛かったんだと思う。












あなた

シルク〜〜〜〜〜( ; ; )
うわああ〜〜〜








彼女から俺に抱きついてきた




















少しびっくりしてしまったけど俺はしっかり抱きしめた






















彼女よりも強く強く強く抱きしめた。
























細くて小さな体だった。
























シルク
シルク
泣いていいよ
今日はたくさん泣きな
シルク
シルク
その代わり
明日から一緒に笑おうな
















俺がそう言ったら彼女はもっともっと泣いた
































































あなた

(,-_-,)、、((。。










泣き疲れた彼女は僕の胸の中で寝てしまった







































彼女の顔は泣いた後が残っていた。















それでもほんの少し力が抜けたような笑みも浮かべているような気がした。




























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