あーーーーー
言っちゃった
反応はわかってる
きっと迷惑だったよな、
すぐ口に出すから俺は……
え?
そんなことあんの…?
そんなあなたに無理させたかな、
俺がすきって言ってやな気持ちしたかな…
はぁ、
ほんと俺ダメな男だな
女をそんな気持ちにするとか、初歩だぞ
俺はもっと強くなりたい。
もっといい男になりたい。
いい男っていうか、
あいつが辛いとき、苦しいとき、寂しいとき、悲しいとき、楽しいとき、嬉しいとき、喜んでるとき、
どんなときでも俺がいるからって安心できるような男になりたい。
そのためには今じゃない。
すきって伝えるのは今じゃない。
ダメかな、
やっぱり俺、あいつの隣にいれる存在になれないかな、
俺は自信もって言える。
今までよりずっとずっと
あなたがすきだよ。
やっぱこいつほんと何も知らねーな笑
ばかだし笑
だからだよ、
そー言った俺をみて彼女は泣き崩れた。
俺の前に泣き崩れて座り込んだ。
彼女は
シルクならいいよ
そう言っていつもの太陽のような笑顔に戻った
この彼女の笑顔は人を笑顔にする。
なんというか、ホッとする。
彼女の笑顔がだいすきだ。
いや、彼女のすべてが俺はすきなんだな、きっと
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。