俺はシルク。
いつも通り撮影をマサイの家でしていた。
いつも通り撮影が終わった。
結局俺は置いてかれて1人で編集をしていた。
今日は家で軽く飲むことにしようと、
近くのコンビニへ出かけた。
遠くから小さな声が聞こえた。
気のせいかな…?
は?
金?
修羅場?
帰ろ、
女性?
これはやばいよな、
助けるべきだよね、
足を動かす前にもう口は動いていた。
まぁそうなるよな、
あー、えっと、
通りすがりです…
いや、
この方がいいのか?
これなら終わるよな、
よかったよかった、
ん?
よくねーや!!!笑
やべやべ
なんだかんだこの時初めて彼女の顔を見た。
何があったか聞いたほうがいーのかな、
彼女でもねーのに変かな、
でも1人の女性を1人で帰らせるわけには行かないよね…
やべ、
あ、ダメっぽい笑
もーいーや、
どーにでもなれ、
あー、
やったわ笑
え、
名前…
聞いちゃったよ笑
この人すごい綺麗な人だなぁ。
なんか照れくさくてずっと黙ってた。
そしたら意外にも
彼女から話しかけてきた。
びっくりだな、
質問攻め笑
あ、やべ
こっちの方がやべえ、
わらうんじゃん、
当たり前か、笑
なんだろ、
この気持ち初めてなんだけどさ、
また会いたい、
そう思った。
迷惑なのはわかってる、
わざと駆け引きのようなことをしてみる、
きっとこの関係は終わってしまうのだから、
別にいいですよね、
俺はもう彼女とは会えない、
そう思っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。