キーンコーンカーンコーン
4時限目が終わり、お昼休みになる
私は急いで購買へと向かう
購買は酷く混んでいてカレーパン1個買うのが精一杯だった
そんなことを言いながら屋上へ向かうしかし、ドンッと知らない人とぶつかってしまった
優しく私を気遣ってくれるこの人はとてもかっこよかった
思わず顔が赤くなってしまう
そう言って彼は行ってしまう
急に何を言ってるんだろう私は
でも今聞かなかったら一生後悔する気がしたので思い切って聞いてしまう
こうして2人は別れ、せらは屋上へと向かう
屋上に着く
来るのが遅かったらしく文句を言われてしまった
この時、蓮翔が一瞬悲しげだったのは気の所為だろうか
私はそう言って、買ってきたカレーパンにかじりついた
キーンコーンカーンコーン
至福のお昼休みはすぐに終わってしまい、また退屈で眠くなる授業が始まる
授業が始まり10分後
私は夢の国へと誘われた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!