第16話

『お盆の任務4』
3,095
2020/10/24 12:35
炭治郎が最後に町に降りてきた日から、1週間が経っても町に降りてこない。
心配になり様子を見に行ってみると、家は血だらけだった。
外に埋葬されているのは誰なのだろう。
炭治郎は無事なのか。
一体何があったのか。
分からないまま数年の時が過ぎた。
今日はお盆だから、町のみんなで炭治郎の家へ行く。
俺たち3人家族は、丁度朝日が昇るくらいに家に着いた。
先に着いていた4人組は、何やら家より奥の方を、1ミリも動かないで見ている。
モブ「おい?どうしたん、」
声をかけた時、ものすごい速さで何かが俺のすぐ横の木にぶつかった。
??「カハッ......っ」
??「炭治郎!!!」
誰かが、今最も会いたかった相手の名前を叫んだ。
どうやら今のは炭治郎らしい。
炭治郎「...ぜん、いつ.....ゆい...は.......たおした...のか...?」
気がつけば、炭治郎の方にふらふらと歩み寄る体と手に持たれた頭があった。
よく分からないが、少しずつほろほろと崩れている。
結「.....たん、じろう.......」
炭治郎「ごめんな.....おにいちゃんに、なってやれなくて...きっと...るいなら...はんせいしてる.....がんばれば、やりなおせるよ...」
炭治郎は床に這いつくばりながら痙攣した腕を伸ばして、結と呼ばれる子供の頭を撫でた。
結「...うん.....ありがとう...ねずこをかわいがってあげてね.....」
そう言うと、その子供は完全に崩れていった。
炭治郎は安心したような表情を浮かべると、ふっと目を閉じ意識を失った。
すると、花の紋様のようなものがくるくると炭治郎を覆う。
??「おい権八郎!!」
家の奥の方から怪我をした猪の男と金髪の男が小走りで走ってきた。
その時だった。
蝶がふわふわと舞っている。
その蝶はだんだん大きくなって、人になった。
??「あらあら。冨岡さん、遅かったみたいです」


……To be continued

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